１９６８年に日本初の心臓移植が北海道で行われた。それ以来３０年、国内での脳死に対するタブー視は続き、難産の末に臓器移植法が誕生した。足踏みを続ける脳死と臓器移植問題の背景を検証する。

ＲＦラジオ日本開局４０周年を記念した企画。生ワイド番組に挿入する形で放送。「開局から６０年安保まで」「麻薬追放キャンペーン」「国鉄鶴見事故～飛鳥田革新市政」の３つのパートに分け、横浜のニュース４０年を振り返り、取材裏話を当時報道に携わっていた方々に語ってもらう。

今は昔、その里では６０を超えた老人は、里から離れた蕨野の丘へ行くならわしあった。姥捨（うばすて）を題材にして、生きることの悲しみと美しさ、老いてなお他者へのいたわりと生への執着を失わない老人たちの姿を描いた物語。全２回の前編。原作：村田喜代子、脚本：竹内日出男、音楽：北爪道夫。出演：鈴木光枝、若村麻由美、北村和夫ほか。

青森県は自然・文化など、あらゆる分野で音の宝庫といえる。それらの音を社会的視野から捉え直し、「民衆にとっての真実とは何か」をコラージュ形式の“音の曼陀羅”として描く。◆「どしてらば」とは、「どうしてた？　元気だったか？」という意味の津軽の挨拶。青森の人々が祖先から受け継いできた自然、祭り、信仰などに絡む音と音をつなぎ、日本中の一人ひとりに向けて「どしてらば」と呼びかける。

阪神淡路大震災から３年がたったにもかかわらず、被災地ではいまなお２万４千世帯余りが仮設住宅での暮らしを続けている。そこに住む人たちのさまざまな問題点を、記者リポートで報告する。

障害者雇用のために特別に設立された会社の社長が著したエッセーを軸に、厳しい現実の中で働く障害者たちの姿を、障害者、親、そして職場でサポートする人々への取材によって描く。

前座の噺家が、ふとしたことからボクシングの世界に足を踏み入れ、見事デビュー戦を飾って人気者に祭り上げられるものの、二足の草鞋を履く自分自身に悩み、生き方を模索していく。原作：立川談四楼、脚本：林邦應。出演：近藤芳正。

長野県に住む７８歳の元女性教師が主人公。息子が精神病になったことから、精神障害者の共同住居の運営をしたり、自らの住まいを兼ねたサロンを地域の人々のコミュニティーの場として開放したりしてきた。常に活動的な彼女の半生を描く。