１９５０年代後半をモチーフに「現実」と「幻想」の間を行き来しながら、自らの人生の物語を再び見つけ直そうと格闘する老人の精神の軌跡を描くドラマ。劇作家シリーズの第５回。作：福田善之、音楽：西村勝行。出演：山本學、今井朋彦、森村冬子ほか。

水俣病問題には、被害者に対する偏見や差別、一般市民と被害者の対立から生まれた地域社会の変化、壊した自然を取り戻す難しさなど、現在、人間社会が抱える様々な問題が凝縮されている。中でも水俣病が発生してから半世紀の間に、地域社会は大きな変貌を遂げた。水俣病資料館で自らの体験を後世に伝える語り部たちの証言を中心に、水俣病が地域社会に与えた影響について検証する。講師は水俣市立水俣病資料館の志水恒雄館長。

９７才で亡くなった母の「自分史」を発見した女性に取材する。彼女を訪ねて話を聞き、自分史の朗読、両親に縁のあった人々の証言などを交え、激動の世紀を生きた女性の生涯と原爆が引き起こした悲劇を伝える。ＲＣＣラジオ戦争の世紀証言シリーズ。第２６回アノンシスト賞ラジオ「読み・ナレーション部門」最優秀賞（山原玲子アナウンサー）。

ラジオの連続放送劇のおもしろさに夢中になった少年の物語。作詞家・阿久悠の自伝的小説をドラマ化。全４回の第２回。◆昭和２２年の夏休みのある夕べ、走は友達と噂になっていた「子どもの幽霊」を探しに出かける。そして東京からやってきた井本卓と出会う。卓は走と同じ小学５年生だが、東京での空襲以来、失語症になっていた。原作：阿久悠、脚本：東多江子、音楽：坂田晃一。出演：尾崎光洋、國村隼、宮田圭子ほか。語り：近藤正臣。

高齢者認知症対策の切り札として注目され始めたグループホーム。東京都杉並区のグループホーム「和笑庵」でのケアの在り方、入所する高齢者とのふれあい、そして自立を目指す様々な試みを紹介する。

東大阪市の町工場にはハイテクからローテクまで様々な技術と業種が混在している。最先端技術と職人技が同居しているその秘密を、経営者や職人に聞く。また、会社から金を集めてベンチャー企業の立上げを支援するなど、東大阪市でおこなわれている先進的な試みも紹介する。

「核」の恐怖や悲劇とかかわってきた人々の語りやインタビューで構成され、核開発当時の歴史的背景から現在の状況までを克明につづるドキュメンタリー。核のない平和な２１世紀への提言を探っていく。◆第１部はノーベル文学賞作家・大江健三郎氏、第２部はアメリカの核開発計画に携わった科学者・ロートブラット氏が出演。他にも作家の早坂暁氏、戦争の語りべを続ける被爆者、核の監視をするＮＧＯのメンバーらが、自身の体験や今後の核廃絶への取り組みなどを語る。

愛知県製麺工業組合青年部がインターネットを使って愛知の麺をＰＲしていく取り組みをスタートした。ウェブサイトを立上げて「みそ煮込み」や「きしめん」を宣伝するのである。その経緯や苦労話、エコノミストの分析を紹介する。