「核」の恐怖や悲劇とかかわってきた人々の語りやインタビューで構成され、核開発当時の歴史的背景から現在の状況までを克明につづるドキュメンタリー。核のない平和な２１世紀への提言を探っていく。◆第１部はノーベル文学賞作家・大江健三郎氏、第２部はアメリカの核開発計画に携わった科学者・ロートブラット氏が出演。他にも作家の早坂暁氏、戦争の語りべを続ける被爆者、核の監視をするＮＧＯのメンバーらが、自身の体験や今後の核廃絶への取り組みなどを語る。

グルーヴィーなトークと音楽でみんなの朝を立ち上げる平日朝のワイド番組。「情報のコンビニエンスストア」がキャッチフレーズ。◆随所でその日のニュースや天気予報、リスナーからのハガキやＦＡＸを紹介、話題を提供する。他に「椎葉先生の生徒相談室」、過去の流行・風俗の特集、今日の運勢などのコーナー。

人口２万人の農村都市である山形県尾花沢市に、アジア各国から１００人以上の花嫁が嫁いできている。番組では花嫁たちのための日本語教室で講師を務める一人の女性にスポットを当てる。スイカ農家を営む彼女の開放的で偏見のない性格は、異国から来た花嫁たちの心をとらえ、やがて国境を越えた女同士の結び付きが尾花沢の古い慣習を変え始める。

国内だけでなく海外での活動も知られる４人のスポーツ選手にインタビューする。外国との比較から、日本スポーツ界の現状についても語られる。出演は有森裕子、奥寺康彦、八木宏和、長崎宏子、金子達仁ほか。◆第２６回アノンシスト賞ラジオ「読み・ナレーション部門」優秀賞（赤城敏正、飛田悦子アナウンサー）。

鉄路の風景、四季それぞれをテーマにした４話のオムニバスドラマ。◆春「子供の世界、大人の事情」：少年は両親の離婚で北海道への一人旅を決行する。夏「お弁当ふたつ」：リストラされても父はいつもの様に会社へ出かける。秋「車窓家族」：線路沿いに住む老夫婦を人々は電車の窓から見守る。冬「駅の名は夜明け」：妻の介護に苦しむ老人が心中を決意して電車の旅に出る。原作・脚本：川富士立夏、音楽：神谷徹。出演：蟷螂襲、三田篤子ほか。

栃木県は人口あたりの自動車保有台数が全国で最も多い。「クルマとの生活」をテーマに様々な角度から自動車に関する情報を紹介する番組。◆この回はクラシックカーのイベント「日光まろにえラン」を取材し、古き良き時代の名車とそのオーナーたちの素顔に触れる。

原爆で命を奪われた級友と対話する女性の心象を描く。実際に動員中被爆した人の証言も挿入されるドキュメンタリードラマ。◆原爆投下から５５年後の夏、平和記念資料館に残された被爆ピアノを通じて、矢島治子は女学校の同級生であった浅丘文恵の１３歳のままの幻と出会う。原爆の閃光の一瞬、白い闇に封じ込まれた少女は、自分が死んだことにさえ気付いていない。文恵の魂が救われるよう祈って、治子は語りかける。脚本：毛利恒之、音楽：横山菁児。出演：日色ともゑ、狩野直美ほか。

北海道にゆかりの人物、開拓や発展に尽くした人物を、ドキュメンタリータッチに朗読で紹介する番組。（２０００年１０月８日放送開始）◆この回は、ウィリアム・スミス・クラーク博士を取り上げる。北海道のシンボルとも言える人物であるクラーク博士。彼が札幌農学校で打ち立てた教育理念は後継者たちに受け継がれ、現在の北海道大学へとつながっている。