楽曲作成のため旅に出ていた下田逸郎が番組に帰ってきた。アルバム制作のためミュージシャンとの音合わせを開始する。その模様を収録した「打ち合わせラジオ」番組。この回は、ユニット「しもんさい」の相方・パーカッションの斉藤ノブとの、音合わせと打ち合わせ。生セッションをしながら、音楽と人生談議が続く。

ラジオの連続放送劇のおもしろさに夢中になった少年の物語。作詞家・阿久悠の自伝的小説をドラマ化。全４回の第１回。◆昭和２２年、合田走は兵庫県淡路島の小学校５年生。巡査の父、母、姉と妹の５人家族で、駐在所と同棟の家に暮らしている。民主主義の新しい時代がはじまる中、「向ふ三軒両隣り」や「鐘の鳴る丘」などのラジオ放送劇が大人気で、走はラジオ作家になりたいと思うようになる。原作：阿久悠、脚本：東多江子、音楽：坂田晃一。出演：尾崎光洋、國村隼、宮田圭子ほか。語り：近藤正臣。

関ヶ原の合戦で名を馳せた島津義弘の人物伝。講談調の掛け合いドラマ仕立てで、義弘の関ケ原での戦い振りを再現する。◆西軍が大崩れし、島津勢は東軍の包囲網の中に取り残されるが、中央突破で徳川家康のいる本陣の脇を駆け抜け脱出する。それは「泣くよりも、ひと思いに飛んでしまえ（ひっとべ）」「チェスト行け」という薩摩隼人の気概を示すものであった。

世界各国の伝統音楽やローカルなポップスを取り上げ、その国の風土や人々の暮らしぶりを紹介する。音楽による世界旅行を楽しむ番組。この回の特集は「インド」。他にワールドミュージックの新譜や、世界のニュースを紹介するコーナーで構成する。出演は新田恭子。

言葉の聞き取り、発音、読み書きが不自由になる失語症。脳動脈瘤破裂で倒れ、失語症と右半身麻痺に陥った女性に取材する。彼女の言葉を回復しようと奮闘する夫や家族の愛情深い取り組みを通して、医学的にも未解明であり、社会的にも理解が進んでいない失語症の実情を検証する。

東京、大阪、名古屋の名ラジオパーソナリティが、ＡＭラジオの醍醐味やトークの面白さについて大いに語る。東・阪・名を代表して、ＴＢＳラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」の大沢悠里、ＭＢＳラジオ「ありがとう浜村淳です」の浜村淳、ＣＢＣラジオ「聞けば聞くほど」のつボイノリオの各氏が出演する。ＣＢＣ創立５０周年記念特別番組「トークでラジオを聴きながら」の第３部。

土曜日午前１０時～午後３時放送の生ワイド番組。パーソナリティはシンガーソングライターの高橋佳生。この回は、絹の町としてかつて隆盛を極めた福島県川俣町からの生中継。食文化史研究家の永山久夫さんをゲストに迎えて、道草＝「寄り道」＆「野草、山菜」をテーマに番組を進行する。郷土料理をご馳走になりつつ、地元の人々に食材や料理に対する思いを聞き、リスナーから寄せられた思い出や意見を紹介。

青森県津軽地方の五所川原市一帯では、田植え休みの時期に水の神様、田の神様を奉る「虫送り」という祭りが行われている。このお祭りの起源を「公開ラジオドラマ」という形でひもといていく。すべての台詞や効果音が観客が見守る舞台上で発せられる、いわば「実験的時代考証」。脚本：畑澤聖悟。出演：伊奈かっぺい、夏目浩光ほか。