２００１年元日に配達された「ポストカプセル２００１」。１９８５年に開催されたつくば科学万博の来場者によって投函された手紙である。手紙を受け取った栃木放送の関係者やその友人たちに取材し、１６年の歳月を経て届けられたメッセージを紹介する。タイムカプセルになって手紙が運んできた思い出と人間模様を描く。

洋の東西を問わず様々な場所で親しまれ、生活のリズムを刻みながら人々の暮らしを彩ってきた「鐘」。古今東西の文学や芸能を織り込みながら、フジコ・ヘミングが奏でる「ラ・カンパネラ（小さな鐘）」とともに、時を超え海を越えて鐘をめぐる旅をつづる。案内役は講釈師の神田紅と白川次郎。梵鐘に詳しい劇作家のふじたあさや氏、西洋教会写真の第一人者・菅井日人氏が鐘の魅力についてコメントを寄せるほか、白州正子、須賀敦子のエッセイから鐘にまつわる文章も紹介。ＢＳＣ開局一周年特別番組。

吉野川を撮り続ける写真家・宮武健仁氏が、吉野川に関わる人々へのインタビューを交えて、その源流から河口までをリポートする。源流近くの山荘の支配人、中流のダム近くの河原にいた釣り人、かつて渡しの船を作った船大工など、人々の吉野川に対する想いを紹介。

アイヌ語の初歩的な文法を、例文をもとに学習する番組。またアイヌの生活や文化が紹介される中で、アイヌ民族のものの考え方や見方について理解を深める。「アイヌ文化振興・研究推進機構」が行う事業の一環として放送。◆第２６回は動きの表現の２回目、「～した」という表現について。講師：大須賀るえ子。

北海道・道南の小さな町、木古内町の木古内小学校吹奏楽部が全国こども音楽コンクールで見事日本一に輝いた。町はじまって以来のことに６８００人の町民は皆大喜びだが、その陰には木古内町そしてお隣の上磯町を含めた町ぐるみの熱い思いが込められていた。過疎化の波の中で、文化による町おこしに情熱をかたむける関係者の姿を追う。

北海道にゆかりの人物、開拓や発展に尽くした人物を、ドキュメンタリータッチに朗読で紹介する番組。（２０００年１０月８日放送開始）◆この回は、月形潔を取り上げる。明治時代、樺戸集治監（樺戸監獄）の初代典獄（刑務所長）であった潔。囚人たちと信頼関係を築いて土地の開発を進め、村人から開村の父とあがめられた彼の名前は地名（月形町）として現在も残っている。

元教師の夫が痴呆症となった。もの忘れに始まり、やがて徘徊をするようになる。妻は、発症前の夫の几帳面な姿とのギャップにはじめは戸惑うが、やがて前向きにありのままの姿を受け入れていく。夫が吹くハーモニカは、妻の心を癒すかのように奏でられる。家族介護の現状を明るく、説得力を持って伝える。

平日午後の生ワイド番組。水曜日のコーナー「お天気追跡隊」、この回は「ヤマセ」を特集する。ヤマセとは、オホーツク海高気圧から吹く低音高湿の東風のこと。濃霧を伴ったこの風が吹き続けると農作物に深刻な冷害をもたらす。青森県はヤマセの常襲地帯。ヤマセによって作られてきたとも言える独特の風土を再確認し、この気候の中で連綿と生き続ける人々の思いを探る。第２６回アノンシスト賞アナウンサー活動部門優秀賞（「それ行け！お天気追跡隊」ガイドブック制作・夏目浩光アナウンサー）。