元ラジオパーソナリティの新間正次氏は参議院議員選挙で当選したが、その後、学歴詐称が問題となり議員失職となった。嘘をつく過程から発覚後の様々な影響、思い返した時の心境まで、新間氏が独白する。そして、心理学者やマスコミ関係者の意見を織り交ぜ、「嘘をつくということ」はどういうことなのかを問う。

国際政治学者の舛添要一氏は、郷里で寝たきりの状態となった母を介護するために、数年間にわたり東京と九州を往復する日々を送ってきた。実体験の中から感じた介護保険制度に対する疑問と今後の課題についてゲストと語り合う。ゲストは、ケアセンターやわらぎ事務局長・石川治江氏、衆議院議員・橋本龍太郎氏ほか。また著書「母に襁褓をあてるとき」を舛添氏自ら朗読する。

死刑が確定した囚人から、彼を担当した弁護士のもとに「私の骨を拾って欲しい」との手紙が届いた。執行の日がいつ訪れるともわからない死刑囚の生活とはどのようなものなのか。獄中で自殺したある死刑囚の心理を担当弁護士との交流を軸に描く。また関係者や一般市民へのインタビューを交え、死刑制度について考える。

時代を超えて人を惹きつける「源氏物語」を、作品と同じ土壌で育まれた美しい京ことばの調べにのせて朗読する。原作のニュアンスに近づいて、よりその世界・その魅力を表現しようとする試み。ＫＢＳ京都開局５０周年記念番組。◆「桐壷」の第一話、第二話、第七話を紹介する。原作訳・解説：中井和子、音楽：嶋村よし江、朗読：北山たか子。

山形県から生まれたふるさと演歌「孫」が大ヒット曲となった。作曲者であり歌手でもある大泉逸郎さんへのインタビューを軸に、サクランボ農家を営むその人となりを描く。歌のモデルとなった実のお孫さんのこと、奥さんとの出会い、難病と闘う息子さんへの想いなどを紹介。案内役は秋山裕靖アナウンサー。

詩聖・北原白秋、その若き日には恋愛事件で憂悶の時を過ごしていた。人妻との不倫の恋に落ち、姦通罪で牢獄へ繋がれたのである。声楽家・高山佳子氏により楽曲として現代に甦った詩や和歌を通し、知られざる日の白秋の世界をドラマ的手法を交えて情感豊かに描く。ＦＭ福岡開局３０周年記念特別番組。

土曜午前の生ワイド番組。パーソナリティは長井ありさ。この回は、八重奴さんをゲストに迎える。長崎丸山育ち、８３才の今も現役でお座敷を務め、花柳界・丸山の生き字引的存在の八重奴さん。なかにし礼氏の小説「長崎ぶらぶら節」の主人公、伝説の名妓・愛八の等身大の姿や、時代とともに変貌してきた丸山について語られる。

北海道にゆかりの人物、開拓や発展に尽くした人物を、ドキュメンタリータッチに朗読で紹介する番組。（２０００年１０月８日放送開始）◆この回は、石川啄木を取り上げる。２７歳の若さで亡くなるまで、自らの心情を赤裸々に綴った詩を数多く発表した啄木。明治４０年、２２歳の啄木は函館、札幌、小樽、釧路と北海道を放浪した。