２０世紀の文学の中でも最も評価の高いマルセル・プルーストの『失われた時を求めて』について、今回個人訳を完成する予定の講師が、プルーストの小説の世界をどう読むか、またその現代文学における意味は何かを語る。講師は獨協大学の鈴木道彦名誉教授。（全４回）◆第１回は、プルーストはどんな作家か、また『失われた時…』への道程を考える。プルーストはフランス文学において最後の１９世紀作家、最初の２０世紀作家と呼ばれ、時代をまたいだ独特の位置を占める作家である。『失われた時…』は彼の自伝の集大成と考えられる。

平日午後の生ワイド番組。水曜日のコーナー「お天気追跡隊」、この回は「ヤマセ」を特集する。ヤマセとは、オホーツク海高気圧から吹く低音高湿の東風のこと。濃霧を伴ったこの風が吹き続けると農作物に深刻な冷害をもたらす。青森県はヤマセの常襲地帯。ヤマセによって作られてきたとも言える独特の風土を再確認し、この気候の中で連綿と生き続ける人々の思いを探る。第２６回アノンシスト賞アナウンサー活動部門優秀賞（「それ行け！お天気追跡隊」ガイドブック制作・夏目浩光アナウンサー）。

戦後まもなく一世を風靡したラジオ番組「日曜娯楽版」の歴史を振り返りながら、草創期に作家の一人として活躍した主人公のラジオにかけた情熱と恋を描くラジオドラマ。当時「娯楽版」で放送された歌やコントも再現される。◆終戦後、母と姉と３人で焼け跡暮らしを始めた少年・啓二は「日曜娯楽版」のとりこになり、やがて三木鶏郎グループに加わって放送作家の道を歩み出す。作：吉村ゆう、音楽：中村勝彦。出演：加勢大周、茂森あゆみ、栗田貫一、柳生博ほか。語り：名古屋章。

北海道にゆかりの人物、開拓や発展に尽くした人物を、ドキュメンタリータッチに朗読で紹介する番組。（２０００年１０月８日放送開始）◆この回は、富良野開墾の父として知られる中村千幹を取り上げる。初夏にはラベンダーが咲き誇る、北海道内有数の観光地・富良野市。明治時代、千幹はその富良野をまったくの原始林から開拓した。

投資に関するニュースやネットビジネスをわかりやすく紹介する「る～さ～’ｓカフェ！」の特別番組。パーソナリティは株式啓蒙家の“る～さ～！”こと臼田琢美と、“ジャネット”小山愛子。◆新しいビジネスの最前線で活躍している３氏をゲストに迎えて行った東京ビックサイトでの公開録音。「変革期に求められるリーダー」「異業種交流」「世界はもっと狭くなる」をテーマに、ビットバレー・アソシエーションディレクターの松山太河氏、ティーギャラクシー・ドット・コム代表取締役社長の久米信行氏、ダイヤモンドＺＡｉ編集長の藤岡比左志氏が話し合う。

現代ラテンアメリカ文学を代表する作家カルロス・フェンテス（メキシコ）の小説を原作にしたラジオドラマ。シリーズ・ラテンアメリカの文学、第５回。◆青年フェリーぺは新聞の求人広告にひきつけられ、老婦人コンスエロを訪ねる。そして未完のままになっている夫の回想録の完成を依頼され、住み込みで仕事を始める。そこには老婦人の姪・アウラという若い娘も同居していた。原作：カルロス・フェンテス、訳と解説：木村榮一。脚色：原田裕文、音楽：菅野由弘。出演：今井朋彦、山本郁子ほか。

北海道・道南の小さな町、木古内町の木古内小学校吹奏楽部が全国こども音楽コンクールで見事日本一に輝いた。町はじまって以来のことに６８００人の町民は皆大喜びだが、その陰には木古内町そしてお隣の上磯町を含めた町ぐるみの熱い思いが込められていた。過疎化の波の中で、文化による町おこしに情熱をかたむける関係者の姿を追う。

サラリーマンの光一は、父から一通の手紙を届けてほしいという遺言を言い渡される。戦時中に投函されたその手紙は、相手の転居先がわからないまま、郵便局員だった祖父から父に受け継がれたものだった。光一は、新聞に記事を載せてもらったり、テレビの尋ね人のコーナーに出演したりすることになる。作：わかぎゑふ、音楽：佐藤心。出演：橋田雄一郎、千田訓子、わかぎゑふ、染谷有香ほか。