作家・野坂昭如が自身の戦災による過酷な体験をファンタジーに昇華させた『戦争童話集』から４編をドラマ化。脚色：佐藤ひろみ、音楽：北爪道夫。◆２夜連続の第２夜。「赤とんぼとあぶら虫」…南の島に不時着した特攻隊員の少年の体験と回想。語り：藤田弓子、出演：伊崎充則、立石涼子、谷川俊ほか。「年老いた雌狼と女の子の話」…旧満州で置き去りにされた少女と老いた狼の残酷な運命。語り：山口崇、出演：佐々木すみ江、三村ゆうな、富樫真、久保晶ほか。

わずか半年間に２度の正面衝突事故を起こした京福電車。毎年数億円の赤字を出しながら沿線の自治体の財政支援で営業を続けてきたが、事故後一気に廃線への動きが加速した。しかし「電車は必要だ」という住民の声が高まり、福井県は第３セクター方式での存続を決定する。それは財政負担という難題を先送りにした決断であった。街の未来を乗せた電車の廃線から存続、その経緯を追う。

平日朝の生ワイド番組。パーソナリティは二瓶由美。この日は「癒しの音」を特集。フィジカルトレーナーの櫻井優司さんをゲストに迎えて、自然の音、人間の声、楽曲などを「いやし」にこだわって検証する。

鹿児島県隼人町で個人ストアを経営するタミ子さんは８２歳。４２歳の時に夫を亡くしてから女手一つで商売を始め、持ち前の元気を明るさで店を切り盛りしてきた。大型スーパーやコンビニが進出する中、お客との楽しい語らいを大切にする「中村ストア」は、人情とあたたかみのある店として地域になくてはならない存在となっている。店と共にひたむきに生きてきたタミ子さんの泣き笑い人生、そして８０歳をすぎてからの新たなチャレンジを日常の奮闘ぶりとともに描く。

戦後の日本文学において、無視できない影響力を持つまでになったＳＦ。アメリカＳＦの受容から現在まで、その歴史を振り返る。また、ＳＦの意味するものが科学小説（サイエンス・フィクション）から思索小説（スペキュラティブ・フィクション）へと変化してきた論争を通して、日本ＳＦの特質を考える。講師は慶応義塾大学の巽孝之教授。（全３回）◆第１回は、英米ＳＦの歴史を確認した上で、１９５０年代にどのようにしてＳＦが日本に受容されたかを見ると共に、１９９０年代までの流れを世代別に代表的な作家名を挙げて概観する。

土曜深夜の生ワイド番組、通称“タマラジ”。パーソナリティは歌手・俳優の“マシャ”福山雅治。◆この回は翌日が敬老の日ということで、１０代を中心とするリスナーに「自分の祖父母との関係、対話」というテーマを投げかける。イギリスに住む高校生の孫娘と福岡にいる祖母、福山ファン同志であるという２人と電話でつないでのトークも。

ＮＢＣラジオ・長崎と佐賀のスタジオを結んで放送している平日午後の生ワイド番組。（２００１年４月放送開始）。この日のパーソナリティは長崎・村山仁志アナとごうまなみ、佐賀・大迫佐和子。テーマ「じげもんやっけん（＝地元人だから）」ということで「長崎弁＆佐賀弁」にスポットをあてた内容。メインゲストは佐賀にわかの「よかんばばシスターズ」（２人合わせて１４５歳）。民俗学研究会の宮川密義さんの解説で「長崎弁の歌」を聴くコーナー、ミニドラマ長崎版「ロミオとジュリエット」のラジオカーレポートなど。

２００１年１０月に富山県東部の入善町で町長選挙が行われ、現職が再選を果たした。ところが選挙後、わずか８票差で落選した候補者が、特別養護老人ホームでの不在者投票に関する疑惑を告発した。重い痴ほう（認知症）のお年寄りが入所する特養での投票率が１００％、投票は有効か無効か。施設の関係者や学識者たちの話から、高齢化社会に対応しきれない選挙制度の問題点を浮き彫りにする。