中島敦原作の「山月記」を題材に、デーモン小暮閣下の朗読と三橋貴風による尺八演奏の共演で、夏の夜にふさわしい怪異と夢幻の世界を作り上げる。「邦楽維新」と銘打れた朗読パフォーマンス。◆詩作に打ち込む天才肌の若者が、芸術の道に挫折して自分の弱さにはまり、やがて虎になってしまった。数ヶ月のちにかつての同僚が虎になってしまった彼と出会い、語り合う。

一つのテーマで９０分間とことん話し合うリスナー参加型のトーク番組。パーソナリティは岡本和夫。地域とのコラボレーション活動にも重点をおく。早期からインターネットでも同時放送。（１９９５年１０月１０日～２００４年９月２０日放送）。◆この日は緊急特番「徳島大寒波・大渋滞・大パニック」。徳島が記録的な大雪に見舞われため、予定されていた放送内容を急きょ変更し、雪のため大渋滞となっている徳島の今を伝えることとなった。自動車に詳しいセミレギュラーのヤマさんがスタジオに駆けつけ、雪の中のドライバーたちに的確なアドバイスを送る。現場にいるドライバーたちとも連絡をとりながらの渋滞情報番組となった。

宮城県沖地震から２５年、国の研究機関によれば今後３０年以内に宮城県でマグニチュード７以上の地震が起きる可能性は９割以上と予測される。こうした中で市民の地震に対する備えは進んでいるのか。番組では、土地の地盤や家屋の耐震性、地域の防災活動への取り組みや災害弱者への支援、そしてライフラインはどの様に確保されるのかを取材し、防災対策のあり方と防災力の向上について考える。コメンテーターに地震予知連絡会会長の大竹正和氏を迎え、２００３年５月の宮城県北部地震のメカニズムと今後の大規模地震への影響についても聞く。

青森放送では毎年１２月２４日正午から２５日正午までの２４時間、音の出る信号機を寄贈する基金を募るために「ＲＡＢラジオチャリティミュージックソン」を生放送する。深夜枠は恒例の生ラジオドラマで、この年はコメディタッチのドラマをおくる。◆１２月２４日クリスマスイブの深夜、「青森ネット実業」という会社に就職を希望する男性二人と女性二人の計四人の若者が集められる。日中、就職試験の筆記と面接が終わった後のことである。社長は集まった若者を前に、今から最終試験を行うという。それは３０分の猶予のあと４人で協力しあって何かを行い、社長を感動させることができたら合格にする、という理不尽な話だった。反目と戸惑いの中で若者たちが編み出した方法とは…。脚本：畑澤聖悟。出演：夏目浩光、落合こず恵ほか。

岡山市にある明和製紙原料の社長、小六信和さんは紙資源の大切さを訴え続けている。普段の生活の中で、何気なく捨てている紙のほとんどが再生できるという。「紙はゴミじゃない！」が小六さんの持論だ。◆小六さんは小学校や町内会の集まりに出かけ、ごみ箱に捨てられている紙から葉書を作る実験をし、紙が簡単に再生できることとその大切さを訴えている。◆子供たちから「コロッケ先生」と親しみを込めて呼ばれている小六さんをぜひ知ってもらいたいと、市内の公民館に親子を集め、いつもの授業風景を生中継する。授業は理科、実験、社会、算数、クイズ、家庭科、ホームルームと盛りだくさん。

２００３年４月鹿児島市にて、シンガーソングライターの小椋佳さんは薩摩琵琶の第一人者である島津義秀さんと協力して『小椋佳・薩摩琵琶の夕べ』というコンサートを開催した。音色の魅力を再認識させられるそのコンサートの模様を紹介、小椋さんの薩摩琵琶への情熱を伝えつつ、薩摩琵琶の新しい可能性を探っていく。

ある男女の出会いを描きながら、鹿児島の魅力を紹介していくドラマ。全３話（３日連続放送）の最終回。◆２８歳の会社員ユウジは関東出身で鹿児島は２年目。会社と自宅の往復という毎日で、仕事にやりがいを感じられなくなっていた。そんな時、居酒屋で後輩の言った「フルマラソンを完走すると世界が変わる」という一言に心揺され、ユウジは走り出す。そしてマラソンを通じて親しくなった女性ミサトから、たくさんの鹿児島の魅力を教えてもらう。やがてユウジは自分自身を見つめ直すようになる。脚本・出演：渡辺裕介。

博揮さんは１７歳の時にベーチェット病という免疫疾患の難病と診断され、２年後に失明した。彼は今２７歳になり、京都で一人暮らしをしながら大学で英米語を勉強している。彼が尊敬するのは名古屋の実家に住むお母さんである。彼女は寝たきりになった自分の母親を介護しながら、博揮さんの自立を応援している。◆様々なことを乗り越え「生きること」を選んだ博揮さんと、何があっても暖かく見守ってきたお母さん。番組では二人がお互いを思う強い気持ちと固い絆を描く。第４２回前島賞コンクール奨励賞受賞。