幼児・児童虐待の問題について、ある虐待体験者の母親の告白から考えながら、子育てにおけるマザリーズの大切さを指摘し訴える。◆「マザリーズ（ＭＯＴＨＥＲＥＳＥ）」とは「赤ちゃんに話しかけるお母さんのことば」「まだ言葉を話せない赤ちゃんにお母さんが話しかけること」。番組では、マザリーズ研究者・埼玉大学の志村洋子教授の話、妊娠期を想定した胎内集音実験や各国語のマザリーズ比較、そして育児サポート制度についても紹介され、子育てへの提言がなされる。

大分県本匠村の聖嶽（ひじりだき）洞穴遺跡調査の代表であった大学教授が自殺した。その原因は教授が調査した聖嶽洞穴が「ねつ造遺跡である」と報じた週刊誌の記事に抗議するというものだった。４０年前の聖嶽洞穴調査を再現、関係者へのインタビューで教授の足跡をたどりながら、報道のあり方を考える。

茨城県神栖町職員の伊藤恵子さんは、ボランティアで日本語教室の講師をしている。教室の生徒は、成功を夢見て地球の反対側からやってきた日系ブラジル人。伊藤さんは生徒たちに慕われ頼りにされている。彼女の活動を通して、日系人たちへの生活支援の問題点や彼らの悩みを描く。

ゲストとリスナーがともに考え、語っていく月曜日夜のフォーラム番組。司会は稲垣純一と富原志乃。◆この日はＪＣ沖縄のメンバーをゲストに迎え、新たな沖縄振興とその可能性を考える。本土復帰から三次にわたる振興開発計画の総括に続き、「スポーツ医学先端地域構想」「資金運用特区構想」「英語教育特区構想」「シルバーウェルネスアイランド構想」が提案され、仮想ドラマをもとにビジョンが語られる。

リスナーに元気と感動をもたらすべく、失敗や挫折からの立ち直りをテーマにおくる特別番組。ゲストは広島カープで大活躍し、国民栄誉賞に輝いた衣笠祥雄さんと元ロッテのエース、広島県出身の名球会入り大投手・村田兆治さん。◆オープニングの「６０秒クエスチョン」に続き、「夢の実現」「挫折からの復活」「現役引退」などについて両氏に語ってもらう。最後に広島への応援コメントも。ＲＣＣ開局５０年記念特別番組。

若者とオトナの考え方のギャップについて、それぞれの本音を引き出してみようという番組。パーソナリティは新潟のお笑い芸人ＹＡＮ（ヤン）。（２００２年４月６日放送開始）。◆この回のテーマは「カッコ悪いオトナ」。街頭インタビューやリスナーからのメール、ＦＡＸによって、若者のオトナ観が浮かび上がってくる。

川上弘美のファンタスティックな短編集『神様』より５編を再構成したオムニバスドラマ。都会に生きる主人公「私」の前に、フワッと現れてはスッと消えていくひとびと。どこにもない場所とこの世を行き来し、やがてそれぞれの場所に帰っていく。私と彼らのほのぼのとした、そして切ないふれあいを描く物語。原作：川上弘美、脚色：原田裕文、音楽：谷山浩子、石井ＡＱ。出演：谷山浩子、千葉哲也、坂口芳貞、大西多摩恵ほか。

国がハンセン病隔離政策の誤りを認めて一年余り。元患者たちは長い間隔たれてきた社会とのつながりを持ちながら、穏やかに暮らせる場所を求めて歩き出している。その姿を熊本県合志町にある国立療養所・菊池恵楓園に取材する。