平日午後の生ワイド番組・ＲＫＫ「毎度おなじみ鉢盛りラジオ」の出演者全員が参加する、お正月のオリジナルドラマ。２００４年１月１日、２日放送。◆純粋培養で世間のことを知らないシロート王子（メインパーソナリティー本田史郎）が、５人の妃候補（女性パーソナリティー）に出会って、言葉の大切さや恋することを知っていくというストーリー。パーソナリティーたちの個性にあわせ、コメディータッチで展開するオムニバス形式のドラマ。脚本：池田美樹。

全国的な社会問題となった警察の報償費疑惑。その発端は北海道警察ＯＢ・原田宏二さんの実名による告発会見であった。番組では原田さんが告発に至るまでの葛藤を丹念に拾いながら、警察組織の矛盾を浮き彫りにする。警察刷新に期待を込めて“告発者”となった原田さんは「次の北海道警察を担う警察官が働きやすい組織になってほしい」と語る。ＳＴＶラジオ報道スペシャル。

鳥取県米子市の商店街にあった喫茶「田園」。戦後間もない頃から米子一のハイカラスポットとして若者たちの憩いの場だった。２００４年春、「田園」は改装されて、交流スペース、喫茶スペース、認知症高齢者対応のデイサービスを兼ね備えた、コミュニティー施設「田園」としてオープンした。◆田園プロジェクトのメンバーである吉野立さんは、１０年前に母親がアルツハイマー病と診断されたことから、介護・福祉について考えるようになった。「住み慣れた地域で、死ぬまで安心して暮らせる街にならないものか」、そんな思いが現在の活動につながっている。◆番組は、進み行く高齢社会における福祉のあり方としてだけでなく、これからの新しい街づくりへの取り組みとしても注目される「中心市街地の田園地帯」の活動を記録する。

音響効果マンとして長年ラジオ番組制作に携わってきた玉井和雄氏が、バラエティドラマ仕立てで「音作り」を紹介し、「音への思い」を語る。◆なぜか地獄の閻魔大王の前に引き出された“音やの玉吉”。効果音を理解していない大王が色々と聞いてくることに対し、スルリスルリとかわしながら効果音芸を披露してゆく。大王も負けじと持ち芸をぶつけてくるが、口達者な玉吉に怒り出し、油地獄へ突き落としてしまう。出演は玉井氏と野村邦丸。◆玉井氏は日本オーディオ協会主催の平成１５年度「音の匠」として顕彰された。

横浜から神奈川県内のありとあらゆるところへ飛び出し、「発見・興奮・感動」をテーマに面白いことを徹底的に追求する番組。パーソナリティは外遊びの達人・中本賢。何だか怪しい所「がさがさ」に隠された面白そうなことを、あらゆるフィールドで探し出してリスナーに紹介する。平日午前の生ワイド番組。アシスタントは朝倉奈々。（２００２年４月１日放送開始）。◆この日は天候、気温から話題が始まり、愛鳥週間にちなんで鳥の鳴き声クイズを出題。「ガサガサ情報局」ではバードウォッチング入門ということで、横浜自然観察の森の観察会を紹介。「半ズボン日記」では中本賢が地元・生田緑地でバードウォッチングを体験、フィールドの音も交えながらレポートする。探検隊が実際に現場に出かけて調査報告を伝える「ガサガサ大捜査線」は川崎市内で親しまれていたトロリーバス調査レポートの２回目。国際色豊かな横浜を紹介する「ガサガサ・ワールド情報」では、ゲストを迎えてガーナの楽器と簡単な挨拶を教えてもらう。

三重県松阪市で製造されていた初の国産オルガン「長尾オルガン」。その修復・復元を目指した人々の活動と、時を越えて甦ったオルガンの音色を紹介する。◆オルガン演奏家・佐藤泰平氏が音の出ない「長尾オルガン」と出会ったのは平成１１年。佐藤氏はそのオルガンの製造者・長尾芳蔵について調査を始めたが、松阪市には資料がほとんど残っていなかった。わずかな手がかりを基に調査を続けていると、三重県鳥羽市の民家の蔵から小さなオルガンが見つかる。そして地元の人たちが中心となって、その「長尾オルガン」修復のための募金活動が始まった。◆番組では現場で収録したオルガン演奏やコンサートの記録が紹介され、今日の学校教育の現場では忘れ去られてしまった懐かしいオルガンサウンドが甦る。

放送局のスタジオを「喫茶店」という設定に置き換え、ゲストとパーソナリティが会話を繰り広げるという平日午後の生ワイド番組。喫茶店のオーナー役は飴田彩子。（２００３年４月１日放送開始）。◆この日は福井県武生市蓬莱町にある「蔵の辻」と呼ばれる一角で出張放送“オープンカフェ”を行う。蔵の辻には古い蔵が全部で２２棟あり、それらを保存活用して新しい街が誕生した。飲食店や雑貨店、ガーデニングショップなどが、蔵の良さを生かしながら個性あふれる店作りをしている。蔵の辻ゆかり人をゲストに招き、今日までの苦労、町づくり、心の余裕などについて聞く。ユニット「はじめにきよし」のトークと生演奏も紹介。

長崎市在住の詩人・藤川幸之助さんの母・キヨ子さんは、１５年程前にアルツハイマー型痴呆症の診断を受けた。夫である父・清人さんは献身的にキヨ子さんを介護するが、無理がたたって他界してしまう。介護を全て父に任せ死期を早めたという罪悪感から、幸之助さんは自分にできる最大限の介護を行う。始めは罪悪感や義務感で行っていた母の介護だが、時間の経過と共に喜びや感謝の念を抱くようになっていった。番組では幸之助さんの力強い詩を紹介し、介護、そして親子の在り方を問う。