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ラジオ番組

録音でつづる戦後50年 文豪たちが語った昭和(特集)

番組ID
R02460
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放送日時
1995年08月26日(土)17:05~18:50
時間(分)
84
ジャンル
adaptive_audio_micトーク・ワイドショーcinematic_blurドキュメンタリー・録音構成
放送局
NHK
製作者
NHK
制作社
NHK
出演者
司会:相川浩
スタッフ
概要
NHKに保存されている録音で戦後の50年を振り返る番組。進行役は相川浩アナウンサー。(1995年4月~1996年3月放送)◆この回は特集「文豪たちが語った昭和」。作家の坂口安吾、江戸川乱歩、林芙美子、志賀直哉それぞれが、NHKの放送で語った話を再構成して紹介する。◆坂口安吾は昭和24年、42歳の時「朝の訪問」に出演している。その中で推理小説を書くには相当の時間が必要であり「不連続殺人事件」は戦時中から構想を暖めていたという話や、小菅刑務所は美しくするために加工したものを一切使用せず必要なものだけで組み立てたもので、魂を揺り動かす美観があるという話などをしている。◆江戸川乱歩は昭和34年64歳の時「文壇よもやま話」に出演している。乱歩は文学青年ではなかったが、谷崎潤一郎らの小説に出会い刺激を受けたという。そして推理小説と通常の小説との書き方の違いの話や、これから書きたいものは「世界探偵小説史」であるという話などをしている。◆林芙美子は昭和26年47歳の時「若い女性のつどい」に出演し、十代の頃の希望、作家になった動機などを十代の女性の質問に答えている。若い時には本を読み、良い絵を見、良い音楽を聴いて心を豊にすることが大切だと話している。◆志賀直哉は昭和32年74歳の時「朝の訪問」に出演している。若い頃は落語が好きで、大学に入った頃、落語研究会で色々に人の噺を聞いたという。聞き手である桂三木助の先代の三木助は高座で必ず踊ったし、話が本格的で感心して聴いていた。女義太夫なども好きであったと当時をなつかしく振り返る。

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NHKに保存されている録音で戦後の50年を振り返る番組。進行役は相川浩アナウンサー。(1995年4月~1996年3月放送)◆この回のテーマは「古典芸能の先達」。野村万蔵、喜多六平太、豊竹山城少掾、市川団十郎の芸の一部を聞きながらその人となりを偲ぶ。ゲストは早稲田大学教授の内山美樹子さん。◆狂言の野村万蔵(六世)は明治31年の生まれ。昭和53年に80歳で亡くなる直前まで舞台を努めるなど、充実した芸の生涯を送った。格の高い芸により狂言の地位を高めた一人が野村万蔵であった。◆能の喜多六平太(十四世)は明治7年生まれ。7歳の時に喜多宗家の養子となり、11歳で14代目の家元を継いだ。明治前期に家元になり、芸を築き上げて大正・昭和に名人の名声を欲しいままにするなど、ほぼ1世紀近く活躍を続けた巨人であった。◆文楽の豊竹山城少掾は明治11年東京の生まれ。元々文楽は大阪が本拠地であり、江戸っ子の山城少掾は苦労をしながら文楽を究めた。山城少掾の芸は昭和10年代から24年ごろが全盛期であったのではと話される。◆歌舞伎の市川団十郎(11代目)は明治42年生まれ。昭和37年に団十郎を襲名するが、歌舞伎役者として全盛の56歳で亡くなった。昭和20年代後半から海老様ブームとして人気が高まったが、戦前からその素質は認められていたという。


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