冷戦終結により国際放送の役割は大きく変わろうとしている。西側のプロパガンダとして最大の役割を果たしたラジオ・フリー・ヨーロッパ／ラジオ・リバティを例に、国際放送の歴史と現状を考える。（英語版）

旧ソビエト連邦共和国のひとつリトアニアの国際放送局ラジオ・ビリニュスは、連邦からの脱出を短波放送で世界に訴えるというしたたかな活動を進めてきた。独立を果たした現在の情況を伝える。

「みんなでジングル」は「ビタミンワイド」の名物コーナー。作曲家・近藤浩章、歌手・亀川浩未をスタジオに迎え、聴取者から寄せられた富山県のキャッチコピーをもとに、富山県ジングルを作る。

ＮＨＫが半世紀にわたって記録してきた２万曲の日本民謡の中から紹介する番組。東西異なる地域の唄を聴き比べていく。解説は音楽学者の小島美子さん。◆今回は山形民謡と熊本民謡の１回目で、両県の子守唄を聴き比べる。曲目は山形県の「子守りくどき」と、熊本県の「五木の子守唄」（メロディーの異なる２曲）。小島さんは、子守りはつらい仕事だが、悲しいだけの唄ではなく、子供たちの雇い主への抵抗も唄われていると語る。

ＮＨＫに保存されている録音で戦後の５０年を振り返る番組。進行役は相川浩アナウンサー。（１９９５年４月～１９９６年３月放送）◆この回のテーマは「ドラマの中の戦後」。劇作家の高垣葵さんと元新聞記者の金森トシエさんに、残されている録音を聴きながら話を伺う。◆昭和２１年頃に放送されたラジオドラマは当時の日本人の生活や女性の自立の問題を取り上げたものなど、社会情勢を反映したものが多かった。ＧＨＱが日本に民主主義を広めるために、効果のある社会派のドラマを放送させたのだろうと話される。◆その後のホームドラマ全盛の時代を経て、これからは一人一人に向かってドラマを書く時代になったと高垣さんは語る。金森さんは女性と社会について、時代は変わったと思う一方、変わらない面もあると話す。

著名人が自らの人生や仕事について語るシリーズ。緞帳作家の寺石正作氏は、日本の主要な劇場の緞帳を西陣織の技法を用いて３００枚以上手がけてきた。３回目は、５０年間の仕事を振り返りながら、良い緞帳とは何かを考える。

幅広い分野から講師を迎え、日本語をユニークな視点から捉える「私の日本語辞典」。４回シリーズで言語学者の大野晋さんを迎える。第２回は行動に関する言葉や表現について伺う。聞き手は秋山和平。

著名人が自らの人生や仕事について語るシリーズ。川喜田二郎氏は探検調査をもとに文明論、組織論などを展開し、その過程で生み出された独自の発想法「ＫＪ法」は企業や学校など社会へ広まっている。２回目は、探検調査データをまとめる中で生まれたＫＪ法について、そしてデータを分析し、総合するという科学の方法論について語る。