環境に対する関心と意識が世界的に高まる一方で、今なお自然や人体への被害報告があとを絶たない。かつて公害と向き合い環境保全に取り組んだ人々の人生を現代の視点から読み直すことで、環境問題の過去・現在・未来を考える。◆水俣病患者連合を創設し、患者救済のために先駆的な役割を果たした故川本輝夫さん。彼の戦いと苦悩の日々を、日記や当時の資料などから検証する。また、彼に強い影響を受けた家族や周囲の人々の群像を通じて「人間・川本輝夫」を描き、公害と向き合った人々の生き方、思想に光を当て、今に生きる教訓を導き出す。

沖縄本島の南、人口数十人の小さな島。島にある只一つの小学校が危機に瀕している。生徒が全員島を離れてしまうのだ。島の小学校を守るため、東京から一人の少年が島にやってきた。小学校１年生の光君。親元を離れながら、ガラリと環境の違う島の中でたくましく育っていく姿をヒューマニティ豊かに描く。◆第３回：チカちゃんが島を出て行き、光君には友達がいなくなったが、美しい海や珊瑚礁など島には楽しさがいっぱいあった。ある日、島の若者・たか坊が放牧をしている子牛をさわっているうち、母親を思い出し、寂しさから森に行くが迷子になり、島では大騒ぎになる。そんな折、光君より１つ年上、小学校２年生のユミちゃん一家が沖縄本島から島にやってきた。◆原案：森口豁「子乞い　沖縄　孤島の歳月」。原作：尾瀬あきら、脚色：原田裕文。出演：上村祐翔、藤木勇人ほか。語り：中島陽典。（全１０回）

宮崎で活動する音楽家の紹介やリサイタル情報などで、クラシック音楽を身近なものに感じさせる音楽番組。パーソナリティはフルーティストの桐原直子。◆この日は第８回宮崎国際音楽祭の話題を交えて、米良美一や大萩康司の楽曲を紹介する。

２００３年３月２０日に始まったイラク戦争は様々な波紋を投げかけ、世界中で戦争の是非が議論された。日本では人気バンドＧＬＡＹのリーダーＴＡＫＵＲＯの行動が大きな反響を呼んだ。彼は開戦前日の新聞に戦争反対の意見広告を掲載するとともに、Ｗｅｂサイト「ＴＡＫＵＲＯ・ＮＯ・ＷＡＲ．ＪＰ」を立ち上げたのである。◆番組ではＴＡＫＵＲＯへのインタビューを通じて、彼の行動の意図と真意を浮き彫りにする。あわせてサイトに寄せられた幅広い世代からの様々な意見や受け止め方を紹介し、戦争について問い掛ける。日米での反戦意見に対するメディアの対応も検証される。出演は田家秀樹ほか。

沖縄本島の南、人口数十人の小さな島。島にある只一つの小学校が危機に瀕している。生徒が全員島を離れてしまうのだ。島の小学校を守るため、東京から一人の少年が島にやってきた。小学校１年生の光君。親元を離れながら、ガラリと環境の違う島の中でたくましく育っていく姿をヒューマニティ豊かに描く。◆第１回：沖縄県八重山諸島唄美島は、過疎化が進み人口４０人の小さな島である。この春、只一つの小学校に入学する子どもは一人もいないため、廃校の危機にある。東京に住む光（ひかる）君は６歳、お父さんがこの島の出身で、現在も島で暮らしている伯父さんが、光君に島の子どもになって島の小学校に入学して小学校を助けてほしいと頼みに来た。◆原案：森口豁「子乞い　沖縄　孤島の歳月」。原作：尾瀬あきら、脚色：原田裕文。出演：上村祐翔、藤木勇人ほか。語り：中島陽典。（全１０回）

３２歳のカナコは離婚をきっかけに海辺の小さな町で一人暮らしを始めた。図書館と海を往復する単調な日々をおくっていたカナコは、ある日亡くなった伯母トキエの古い日記を見つける。そしてトキエの知り合いだという青年ロウと出会う。東北放送開局５０周年記念ラジオドラマオリジナル脚本募集入選作品。作：堀田理恵子、音楽：榊原光裕。出演：中嶋朋子、松尾政寿、弥永和子ほか。

富山出身のピアニスト・竹内祥子が、クラシック音楽の魅力を初心者にもわかりやすく紹介する番組（２００３年４月５日放送開始）。◆前半は、竹内さんがトランシルバニア・アンサンブルと富山刑務所で行った慰問演奏会の模様を中心に構成。クラシック音楽がはたして受刑者に受け入れられるか。不安の中でスタートした塀の中の演奏会だが、次第に盛り上がる会場の雰囲気が伝わってくる。後半は年末の放送ということで、一年を振り返り「ハンガリー舞曲第５番より／ブラームス作曲」「交響曲第９番／ベートーヴェン作曲」を紹介する。相手役は沼倉真里子アナウンサー。

みどりの日に因んで長野の森でいま何が行われているのかを、パーソナリティ小林夏樹の体験レポートを交えて報告する。◆森林が７０％を占めるといわれる長野県。これからの森林行政について田中康夫・長野県知事にインタビュー。また、環境と観光を一体化した「エコツーリズム」について信州大学の中嶋聞多教授に話を聞く。さらに探鳥施設や森林ボランティアの活動も紹介。