臓器移植法が施行されて５年が経過したが、実際に脳死移植が行われたのはわずか２３件である。「提供した見返りにお金をもらった」などと、いわれのない中傷を受けたというドナー家族。彼らの複雑な思いを中心に、臓器提供を受けた「レシピエント」や移植コーディネーターの意見を交えながら、臓器移植の実態に迫る。

ＡＭラジオのジャズプログラム「ジャズ喫茶」シリーズ、夏の特集番組。マスター役は日本有数のジャズ・レコードコレクターでもある俳優の藤岡琢也。ウェイトレス兼歌手はチャカこと安則眞実、ピアニストは岸ミツアキ。◆ゲストにキャスター・福留功男、落語家・林家こぶ平、漫画家・いしかわじゅんを迎え、ジャズ愛好家の視点からセレクトされた名曲を紹介する。

２００３（平成１５）年３月、徳島県議会は大田正知事に不信任案を突きつけ、知事はわずか１１ヶ月でその座を追われた。かくして徳島では、最近１年８ヶ月間で３度目の知事選が行われることとなった。再度選挙に立つ大田氏に対し、意外な対抗馬が擁立される。市民グループと自民党の闘い、いわば県民不在の選挙戦を追う。

吉村昭著の長編歴史小説「大黒屋光太夫」をオーディオドラマ化。江戸時代、嵐のため船が漂流しロシアの地に辿り着いた、大黒屋光太夫ら１７名の乗組員が体験した苦闘と望郷の１０年間を、スケール豊かに描く大作。◆天明２年（１７８２年）、光太夫らを乗せ伊勢を出帆した千石船が嵐で遭難、７ヵ月の漂流の末、アリューシャン列島に漂着した。望郷の念抑えがたい光太夫らは、シベリアを横断しロシア帝国の首都ペテルブルグで女帝から帰国の許しを得るが…。原作：吉村昭、脚色：綾瀬麦彦、音楽：田頭勉。出演：渡辺謙、久米明、北村和夫ほか。

２００３年４月鹿児島市にて、シンガーソングライターの小椋佳さんは薩摩琵琶の第一人者である島津義秀さんと協力して『小椋佳・薩摩琵琶の夕べ』というコンサートを開催した。音色の魅力を再認識させられるそのコンサートの模様を紹介、小椋さんの薩摩琵琶への情熱を伝えつつ、薩摩琵琶の新しい可能性を探っていく。

岡山県内各地の観光スポットを紹介する特別番組。ＤＪ自らが取材する「ぶらり探訪」シリーズ。◆この回は大小３０の島々が連なる笠岡諸島から、真鍋島と白石島をピックアップする。案内役は牛嶋俊明。真鍋島と白石島の歴史や名所、「電脳笠岡ふるさ島づくり海社」の活動、そして島へのアクセス方法、夏のイベントを紹介する。

レギュラードラマ枠の「ＭＢＳドラマの風」（２００１年４月６日放送開始）シリーズ。◆通りがかりの高校生５人組に因縁をつけられ殺された大学生の息子の父は、妻と離婚し、息子がやり残した「全国駅弁食べ歩きの旅」が唯一の生きがいとなる。旅を続ける間、毎週届く加害者の母からの手紙を読むうち、堅く閉ざしていた心に変化が訪れてくる。脚本：森脇京子、音楽：佐川満男。出演：佐川満男、宮田圭子。

沖縄本島の南、人口数十人の小さな島。島にある只一つの小学校が危機に瀕している。生徒が全員島を離れてしまうのだ。島の小学校を守るため、東京から一人の少年が島にやってきた。小学校１年生の光君。親元を離れながら、ガラリと環境の違う島の中でたくましく育っていく姿をヒューマニティ豊かに描く。◆第１０回（最終回）：光君は６歳から１５歳までを唄美島で過ごした。ユミちゃんは中学を卒業するまで唄美で過ごし、沖縄本島の高校に行った。光君は中学を卒業し東京に戻って以来、ユミちゃんに会っていない。時は流れ、１０年ぶりに唄美島に帰ってきた光青年は、島の子どもたちからユミちゃんの噂を聞く。◆原案：森口豁「子乞い　沖縄　孤島の歳月」。原作：尾瀬あきら、脚色：原田裕文。出演：中島陽典、上村祐翔、藤木勇人ほか。（全１０回）