全国的な社会問題となった警察の報償費疑惑。その発端は北海道警察ＯＢ・原田宏二さんの実名による告発会見であった。番組では原田さんが告発に至るまでの葛藤を丹念に拾いながら、警察組織の矛盾を浮き彫りにする。警察刷新に期待を込めて“告発者”となった原田さんは「次の北海道警察を担う警察官が働きやすい組織になってほしい」と語る。ＳＴＶラジオ報道スペシャル。

被爆から５９年、核兵器の廃絶と平和を願う被爆地・長崎の平和活動は、これまで被爆者自らが担ってきたが、半世紀が経ち被爆者の平均年齢は７０歳を越え、かつてのような精力的な活動が出来なくなってきた。しかし、平和を願う長崎の思いは、被爆者の孫の世代の若者たちにしっかりと受け継がれている。◆長崎に住む小川さんは、祖母が被爆者のいわゆる被爆三世の高校２年生。今年の高校生平和大使に選ばれ、国連のヨーロッパ本部で長崎の声を世界にアピールする。大学生の草野さんは、高校時代の仲間たちと創った“２１世紀平和ネットワーク”を通じて、被爆地・長崎の声を多くの人達に伝える活動を続けている。様々な壁にぶつかりながらも、平和への願いを全国にそして世界へ届けようと行動する二人の若者の夏を追う。

富山県の小学生に「夢」をテーマに作文を募集したところ、数多くの応募作品が寄せられた。集まった作文の中から、具体的な将来の夢が語られているものを選び、番組で紹介する。いずれも子どもたち自身が自分の作文を朗読する。さらに子どもが描く夢のきっかけとなった周囲の人々の声も紹介。ラジオを通して語られる夢を聞いて、リスナーも自分の夢に思いをめぐらすことできる番組。◆パーソナリティの伊藤敏博、中島真紀子がナビゲーターとなり、子供たちの作文を順番に紹介していく。ゲスト審査員は作文指導のスペシャリスト・瀧脇敬子さん。

パーソナリティのうねちゃんこと采野吉洋アナウンサー、ささやんこと笹田美樹のコンビで送る土曜日お昼の６時間ワイド。（１９９９年４月１０日放送開始）。◆この回は大きな反響を呼んだテーマ「鹿児島弁」の第２回。１回目の放送の中で気になった鹿児島弁を地区ごとにピックアップして、本当にそんな言葉使うのか、またどうせなら現地の発音で聞いてみよう！ということで、電話や中継を交えてさらなる鹿児島弁のおもしろエピソードを募る。

１８０７年（文化４年）から翌年にかけて、津軽藩は江戸幕府の命令により、北海道・斜里にロシア兵の襲来に対する警備隊を派兵した。しかし寒さと栄養失調のため、一冬で１００人中７２人が死亡するという事態となった。この事は長い間世に知られずにいたが、警備隊にいた足軽・斉藤勝利が記録していた「松前詰合日記」が発見されたことで、事件の全貌が明らかになった。勝利の墓や子孫の所在なども判明し、斜里では人々が慰霊碑建立に力を尽くした。番組は、斜里及び津軽の関係者へのインタビューや日記の朗読などで構成。この事件の持つ意味が現代にも繋がるものであることを描く。

月曜から金曜まで毎朝６時３５分から１０時まで放送している情報ワイド番組（１９９７年４月７日放送開始）。◆毎週木曜日は、いつもはスタジオにいるメインパーソナリティ国司憲一郎がラジオカーに乗ってエリアを走り回る。空気を肌で感じて、人々とふれあって朝を伝えようとする試み。この日は岡山市玉柏の宗谷山公園からリポートを中継し、また随所でニュースや天気予報が伝えられる。スタジオＭＣは江種久志、アシスタントは難波恵。

天明３年（１７８３年）の浅間山の大噴火を背景に、自然の猛威と非情な運命に翻弄されながらも、絶望から立ち上がろうとする人間のたくましさを感動的に描く。立松和平の歴史小説をラジオドラマ化。◆貧しい山村で生まれた“ゆい”は、１６歳で奉公に出され、客引きをさせられる。絶望の中で彼女の心を支えたのは、町で知った養蚕だった。だが、ゆいが故郷で幸せをつかみかけたとき、浅間山の噴火が村を飲み込む。原作：立松和平、脚色：津川泉、音楽：北爪道夫。出演：田畑智子、松重豊、菅井きんほか。語り：大和田伸也。

九州山地の奥深く、天孫降臨の地・高千穂で元気いっぱいチンドン屋を演じて回るおばあちゃんグループがある。メンバー７人の平均年齢は７５歳。結成以来はや６年、地域に活力を呼びおこす大切な存在になった。メンバーたちの人生の足取りとともに活動の様子を伝える。◆出演は「神のおた福チンドン屋」の皆さん、高千穂神社宮司の後藤俊彦さんほか。案内役は湯浅和憲プロデューサー。