日本人に最も人気のある文学者の一人、宮沢賢治は、今では外国人の日本文学研究者からも研究されている。法政大学の王敏教授が、賢治の文学に見られる中国文学の影響を読み解く。（２回シリーズ）◆第２回は、宮沢賢治の幼い頃からの愛読書だった「西遊記」に着目し、彼の作品にどのような表現となって現れ、どのような効果を生み出しているかを分析する。

知らないテーマには「無知の知」で教えを請いながらも、疑問点は徹底追及するという平日午後の生番組。パーソナリティは桂こごろうと益子なお美。（２００３年３月３１日～２００４年７月２日放送）。◆この日のテーマは「児童虐待」。コメンテーターの話での児童虐待の現状把握に始まり、小児科医や児童相談所へのインタビューで具体事例を踏まえて、虐待への対応などが提言される。リスナーからの意見も紹介し、疑問にも回答する。

Ｊリーグ・浦和レッドダイヤモンズのエースストライカーとしてファンを魅了した福田正博さん。常にケガがついてまわる彼を、人々は「硝子のエース」と呼んだ。番組では、福田さんの選手生活を支えてきた一通の手紙にスポットを当て、関係者へのインタビューを交えながら当時の福田選手の心情に迫る。手紙は浦和レッズ監督時代のホルガー・オジェックさんからのものであった。

女優で写真家の緒川たまきが、年に一度フランスのサンシャルティエ村で開かれる古楽器フェスティバルを訪ね、古楽器の魅力を伝える。（２回シリーズ）◆後編も引き続き、フェスティバル会場をレポートする。緒川さんは、バグパイプやクルムホルンなどの楽器の作者に話を聞き、実際に楽器にも触れる。クルムホルンは、一時は絶滅したが復元された楽器だ。バグパイプの作者も、昔の絵から楽器を復元したという。バグパイプのルーツは羊の皮。山の放牧地を訪ね、その様子を口笛とベルの音で伝える。フェスティバルの夜は賑やかなダンス。緒川さんは、今回最も印象に残ったのはイタリアンハープの澄んだ響きだと、旅を振り返る。

２００３年の春、全国ツアーを目前に控えながらも、肺腫瘍の発見により緊急入院した吉田拓郎。手術後にガンであったことを告白した拓郎の、退院後の第一声となる番組。◆入院中の自分を“世界一の弱虫野郎”と称して、その“弱虫”がガンと直面し、病床で何をし、考え、感じたのかが赤裸々に告白される。「人生を語らず」と歌ってきた拓郎が、これまでの人生について大いに語る。聞き手は田家秀樹と森本さやか。友人の瀬尾一三もコメントを寄せる。

ＡＭラジオのジャズプログラム「ジャズ喫茶」シリーズ、夏の特集番組。マスター役は日本有数のジャズ・レコードコレクターでもある俳優の藤岡琢也。ウェイトレス兼歌手はチャカこと安則眞実、ピアニストは岸ミツアキ。◆ゲストにキャスター・福留功男、落語家・林家こぶ平、漫画家・いしかわじゅんを迎え、ジャズ愛好家の視点からセレクトされた名曲を紹介する。

寝たきりの状態などで病院に通えない患者を自宅で計画的に診察する「在宅医療」。この「在宅医療」専門に取り組んでいる、茨城県つくば市の若手医師の一日を追い、関係者へのインタビューを交えて在宅医療の現状と課題を探る。さらに積極的に在宅医療を取り入れ、夫を自宅で看取った妻の話から、病院ではなく自宅で死を迎える「在宅死」について考える。

梅野貴裕さんは１５才での自死未遂後から詩を書き始めて、１７才で初めての詩集「孤独の光・愛の影」を上梓した。生きることに絶望した青年の詩は、たくさんの若者の共感と支持を得ることとなった。博多弁で書いた３冊目の詩集「ともだち」から、詩人・梅野貴裕の世界に迫る。