寝たきりの状態などで病院に通えない患者を自宅で計画的に診察する「在宅医療」。この「在宅医療」専門に取り組んでいる、茨城県つくば市の若手医師の一日を追い、関係者へのインタビューを交えて在宅医療の現状と課題を探る。さらに積極的に在宅医療を取り入れ、夫を自宅で看取った妻の話から、病院ではなく自宅で死を迎える「在宅死」について考える。

デジタルラジオの実用化試験放送が始まる２００３年の新春特集番組。ラジオの歴史を振り返り、ラジオの未来を予想する。◆再現ドラマ仕立てのパートを挿みながら昔の番組音声やヒット曲でラジオの歴史をたどり、最終的に未来のラジオ放送・デジタルラジオの技術を紹介。出演者からはラジオの思い出やその魅力、これからのラジオの可能性が語られる。◆ナビゲーターは玉利かおると上智大学の音好宏助教授。ゲストは元ＮＨＫ音響効果の大和定次、ＮＨＫラジオ深夜便のアンカー宇田川清江、デジタルラジオ推進協会理事長・ニッポン放送社長・亀渕昭信の各氏。

地村保さんは７６歳。国家的犯罪“拉致”で北朝鮮（朝鮮民主主義人民共和国）に奪われた息子を取り戻そうと、人生の３分の１をかけて戦ってきた。２００２年９月にようやく息子の消息がわかったが、その半年前に妻のトシ子さんは他界していた。あまりに遅すぎる知らせであった。保さん家族が北朝鮮に奪われた２４年間、その苦難を振り返る。

秋田の美しい自然と人との共生をテーマにした、ＡＢＳ秋田放送開局５０周年記念特別番組。司会は菅原実、松井梨絵子、中継レポートは賀内隆弘、伊藤綾子。◆スタジオゲストの作家・高階航氏は野菜作りの楽しさや趣味のフライフィッシングを通して触れた自然のすばらしさを語る。中継では、県水産振興センターの杉山秀樹氏が県内に生息し絶滅危具種となっている魚を取り巻く環境や行政が行っている水辺整備事業について報告し、「秋田滝３００」の著者・佐藤俊正氏は秋田の自然に対する思いや自然に目を向け続けることの大切さを伝える。日本一のブナで知られる和賀山塊や、ブナを植えて山と海に元気を取り戻そうという活動、無耕起無農薬の米作りなども取り上げる。

「笑う門には福来たる」をモットーに、うねちゃんこと采野吉洋アナと笹やんこと笹田美樹のコンビで送る土曜日の生ワイド。（１９９９年４月１０日放送開始）。◆この回のテーマは初夏に因んで「若気のいたり話」。人間にとっての若葉の季節・青春時代のエピソードを募集、リスナーからバラエティに富んだ多くのメッセージが届く。

レギュラードラマ枠の「ＭＢＳドラマの風」（２００１年４月６日放送開始）シリーズ。◆通りがかりの高校生５人組に因縁をつけられ殺された大学生の息子の父は、妻と離婚し、息子がやり残した「全国駅弁食べ歩きの旅」が唯一の生きがいとなる。旅を続ける間、毎週届く加害者の母からの手紙を読むうち、堅く閉ざしていた心に変化が訪れてくる。脚本：森脇京子、音楽：佐川満男。出演：佐川満男、宮田圭子。

沖縄本島の南、人口数十人の小さな島。島にある只一つの小学校が危機に瀕している。生徒が全員島を離れてしまうのだ。島の小学校を守るため、東京から一人の少年が島にやってきた。小学校１年生の光君。親元を離れながら、ガラリと環境の違う島の中でたくましく育っていく姿をヒューマニティ豊かに描く。◆第６回：光君が島に来て４か月、今日はいよいよ１学期の終業式、そして夏休みである。島では最大の祭り“豊年祭”の準備が始まる。この豊年祭には島を離れていた人達が里帰りをするため、島中は大忙し。しかし光君は祭りの最後の準備が、山羊を殺して料理をすることだと知りショックを受けるが、人間は他の生き物の命をもらって生きていることを改めて教えられる。光君のお父さんも光君の様子を見にやってきた。そして、お母さんが光君に会いたがっているので、祭りが済んだら光君を里帰りさせてほしいと伯父さんに頼んだが…。◆原案：森口豁「子乞い　沖縄　孤島の歳月」。原作：尾瀬あきら、脚色：原田裕文。出演：上村祐翔、藤木勇人ほか。語り：中島陽典。（全１０回）

我が強く、世の中を斜っぱに眺めている悪党面の野良犬カーンと、ハンディを持ち、気の優しい小学５年生の少年の出会いと友情の物語をオーディオ・ファンタジーとして描く。犬の視点から人間社会の不合理がシニカルに語られる。大伴賞・日本シナリオ大賞作家初のオリジナルオーディオドラマ。作：小松與志子、音楽：荻野清子。出演：近藤正臣、宮里駿ほか。