テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

radio
ラジオ番組

TBCラジオドキュメンタリー 満州・幻のイーハトーブ

番組ID
R02711
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2004年10月31日(日)20:00~21:00
時間(分)
58
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成
放送局
東北放送(TBC)
製作者
東北放送(TBC)
制作社
東北放送(TBC)
出演者
語り:小川範子、語り:根本宣彦
スタッフ
企画:菊池豊、構成:菊池豊、演出:三瓶明子、制作:田中日出夫、技術:佐藤大樹
概要
2004年6月、横浜市のホテルで大学の同窓会が開かれた。平均年齢80歳、参加した103人の母校の名は「建国大学」。1938年旧満州国が首都・新京に創設し、1945年の終戦と同時に崩壊した“幻の大学”である。◆建国大学は、関東軍の指導的立場にあった石原莞爾が日・満・漢・蒙・朝の五族協和のスローガン実現を目指して構想したと言われる。しかし、学生たちには掲げられた理想とは遠い、民族間の葛藤があった。◆番組では、建国大学の学生たちの間で広まった宮沢賢治の「精神歌」にまつわる話を織り交ぜながら、学生たちの揺れていた心の軌跡を辿る。大学同窓生や研究者へのインタビューで満州の知られざる事実を伝えるとともに、現代日本の歴史認識のあり方にも問題を投げかける。語り:小川範子、ピアノ演奏:榊原光裕、合唱:東北大学混声合唱団。
受賞歴
日本民間放送連盟賞(第53回教養番組部門優秀)

同じ年代の公開番組

宝永元年の大阪改造プロジェクト

大和川の付け替え(流域変更)から300年を機に、付け替えの歴史を検証し、これからの人と川の営みについても提言する。案内役は旭堂南海。◆付け替え工事前の大和川の流れを紹介するところから番組はスタート。江戸時代、大和川は人々に恩恵を与える川である一方で、氾濫を起こしやすい川でもあった。治水対策案として河内の農民リーダーである中甚兵衛が、大和川付け替え案を幕府に提出する。一方、新しい川により田畑を失う農民達も団結して付け替え案反対運動を起こす。苦慮した幕府は治水工事の権威者、川村瑞賢の提案により安治川の開削などの河口を広げる改良工事を行った。それでも収まることがない水害に対して、宝永元年(1704年)幕府はついに付け替え工事を行なうことを決定。付け替え工事によって洪水は減り、大和川の埋め立て地に田畑が開発された。田畑では綿が栽培され、河内木綿の産地として商品経済が機能し始め、経済都市大阪の基盤へとなった。しかしその一方で大都市堺の衰退、交通、流水系統の断絶などのマイナス面も生まれた。大和川の付け替えに伴う賛成、反対の運動はその後、大阪の民衆が団結して幕府に訴願し要求を解決するパターンを作りあげた。◆ゲストコメンテイターは大阪大学の村田路人氏、大阪産業大学の玉野富雄氏。参考文献:中九兵衛著「甚兵衛と大和川」。大和川付け替え300周年特別番組。


school教育・教養radioラジオ番組