テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

radio
ラジオ番組

イ・ヒア ショパンの調べ

番組ID
R02852
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2006年05月28日(日)19:00~19:45
時間(分)
44
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成music_note音楽
放送局
日経ラジオ社(ラジオNIKKEI)
製作者
日経ラジオ社(ラジオNIKKEI)
制作社
日経ラジオ社(ラジオNIKKEI)
出演者
スタッフ
制作:宮崎裕一、構成:宮崎裕一、演出:宮崎裕一
概要
韓国人ピアニスト、イ・ヒアには先天性の身体障害があり、右手指2本、左手指2本、計4本の指でピアノを演奏する。この4本の指が紡ぎ出すショパンの音色に、韓国人留学生・金栄姫と在日華僑・黄莉香は惹きつけられた。黄莉香と金栄姫とのEメールのやり取りから番組は展開する。◆金栄姫がイ・ヒアの自宅を訪ねた時の様子と、イ・ヒアとその家族が辿った道のりを、黄莉香とのメールのやり取りの中で綴る。「イ・ヒアは、なぜピアノに取り組んできたのか?」「イ・ヒアは、なぜ“ショパン”に取り組んだのか?」「イ・ヒアにとって、へレンケラーはどんな存在なのか?」「イ・ヒアを育てた母の想いとは?」「イ・ヒアとその母ウ・カプスンを、黄莉香、金栄姫はどうとらえたのか?」…。◆番組中に流れるピアノ楽曲は、すべてイ・ヒアによる演奏。ラジオNIKKEIのレギュラー番組「チャンネル・アジア」から生まれた特別番組。
受賞歴
日本民間放送連盟賞(第54回教養番組優秀)、放送文化基金賞(第33回番組賞)、日本放送文化大賞(第2回グランプリ)

同じ年代の公開番組

ピノキオの足になったけれど

今年春、大阪市内のステージに、コンテンポラリーダンスを踊る大前光一さんの姿があった。大前さんは3年前の交通事故でダンサーとして大切な左足を失なった。事故の大きなショックの中で、彼を支えたのは「ダンスをしたい」という強い気持ちだった。尊敬するダンサー、Noism(ノイズム)の金森穣さんの言葉が、彼を勇気づけた。大前さんは驚異的な回復力で、義足でのダンスが可能となった。◆障害を負ったことで、大前さんは逆に身体表現としてのダンスに対する考え方を深化させた。日本舞踊、能、世阿弥の花伝書など日本の伝統舞踊の世界にも関心が深まった。◆ダンスをする一方で、生活を維持しなければならない。交通事故の加害者が夜逃げし、賠償は無い。大前さんは生活のため、睡眠時間を犠牲にして3種類の仕事をこなしている。徒歩で小荷物を集配する仕事は義足の足にこたえる。仕事のすき間を捻出し、ダンスに取り組む。大前さんにとってダンスをしている時間が一番充実している。◆障害を持つ身体は大前さんを制約している。しかし彼はダンサーにとって致命的といえる足に障害を受けたことを貴重な体験として受け入れ、制約されることで、時間、動作、物事、人生の大切さを感じている。大前さんは障害を負ったことで、知りえなかったダンスの境地を開拓し、新たなダンスを創造しようとしている。◆ラジオ大阪特別番組。


cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成radioラジオ番組
死角ゼロへの挑戦 ~その安全マップは間違っている~

インターネット上で「福井の小学生の殺害予告」が流れ、通学路では児童の連れ去り未遂事件も起きた。父母や子ども達の不安が広がり、全国でも子どもの命が絶たれる出来事が相次ぐ中、「守る力」を強くするのには何が求められるのか。◆番組では、地域の伝統的なシステムと最新のツールを取材。いずれも住民の自主性が機能維持に不可欠だ。保護者200人へのアンケートでは、全体の6割の地域で何らかの取り組みがあるものの、逆に4割は全く活動なしとの結果がでた。各地域で使う「安全マップ」の認知度は64%だが、本来の機能の理解に疑問が浮かぶ。マップ作りの現場を訪ね、“生みの親”立正大学の小宮信夫教授に聞く。そこでは「2つのキーワード」が示される。◆スタジオに各地で子どもたちの安全活動に取り組む人達を招き、ポイントを考える。大人が作るのではなく、子どもが自分で街を歩いて考えて作るべき、体で覚えることが大切…。小宮教授が市街地や郊外で現状分析をすると、死角の存在が明らかになる。◆伝統的な地域の力を維持しながら、子ども自身の「身を守る力」を高めたい。子どもたちの安全を考える報道特別番組。


cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成radioラジオ番組