テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

radio
ラジオ番組

明治人物伝 魅惑の奇術師 松旭斎天一

番組ID
R02883
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2006年05月28日(日)14:00~14:59
時間(分)
52
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成brush演芸
放送局
福井放送(FBC)
製作者
福井放送(FBC)
制作社
福井放送(FBC)
出演者
スタッフ
構成:重盛政史、演出:重盛政史、制作:福本実、取材:岩下直浩
概要
日本の近代奇術の草分けである松旭斎天一(1863~1912)は福井市出身。しかし生誕から150以上経った現在では、福井市民でさえその名を知る人は少ない。番組では当時の資料を読み解き、研究者や関係者の証言を基に構成し、稀代の奇術師・松旭斎天一の魅力を伝え残す。◆日本奇術協会会長の北見マキさんは「松旭斎天一がいなければ、今につながる奇術の発展はなかった」と断言する。いま協会に「松旭斎」と名の付くマジシャンは14組いるが、天一の流れを受け継いでいるのは唯一人。ポールモーリアの「オリーブの首飾り」を初めてBGMに使った松旭斎すみえさんは「本流でない」ことを語ってくれる。天一の流れを汲む奇術師、それは松旭斎広子さんだ。広子さんは「一門がいなくなったのは時代の流れ」とつぶやきながら、それでも名前を守っていきたいと語る。◆番組には愛知江南短大教授の河合勝氏が解説出演。天一関係のポスターやプログラム、写真を数多く収集している研究者である。解説を基に、当時のステージを架空実況で再現していく。天一が東京・歌舞伎座で行った口上の原稿からは、奇術に取り組む真摯な姿勢が伝わってくる。それは時を超えて今のマジシャンへ向けたエールにも聞こえる。その他、マジック用品会社のテンヨーや福井市立郷土歴史博物館、されに天一が眠る菩提寺を取材し、今に生きる天一の息吹きをさまざまな角度から探る。
受賞歴
日本民間放送連盟賞(第54回教養番組部門優秀)

同じ年代の公開番組

あおもりTODAY ~民謡の先達を訪ねる 高橋竹山を世に出した男・成田雲竹~

RABラジオ、平日お昼から午後の生ワイド番組「あおもりTODAY」。レギュラーコーナー「民謡の先達を訪ねる」では、青森の民謡の発展に大きな貢献をした先達たちに光をあてる。この回は津軽民謡を全国に広めた民謡名人で、民謡の採録、編曲、作曲でも多大な貢献をした成田雲竹の2回目。◆成田雲竹(明治21年~昭和49年)は少年時代に故郷、津軽の森田村を家出し、警察官となり、のちに民謡家、劇場経営者、民謡指導者と波乱に富んだ人生を歩んだ。昭和44年には、稀代の民謡家として日本民謡協会から初代民謡名人の称号を贈られている。◆雲竹は昭和初期に、当時無名で後に津軽三味線の巨人と言われた高橋竹山を見出し、世に出した人物である。竹山の人生、評価は、雲竹なしには語れない。◆番組ではゲストの民謡研究家・松木宏泰氏が保存していた雲竹・竹山同席の貴重な肉声を紹介。また二人の心の交流と葛藤を、双方の弟子、肉親の証言から探る。加えて青森市諏訪神社に人知れず立つ成田雲竹の石碑をラジオカーの中継で紹介し、建立のいきさつや尽力した人達の思いを伝える。成田雲竹という津軽民謡の大先達に今一度光をあて、その存在価値をラジオを通じて訴える。


adaptive_audio_micトーク・ワイドショーmusic_note音楽radioラジオ番組