アイヌ語の初歩的な文法を、例文をもとに学習する番組。またアイヌの生活や文化が紹介される中で、アイヌ民族のものの考え方や見方について理解を深める。「アイヌ文化振興・研究推進機構」が行う事業の一環として放送。◆第１３回は簡単な言葉の３回目、感謝の気持ちを表す言葉について。講師：大須賀るえ子。

ユニークな文化芸能活動を展開してきた沖縄お笑いの大家、照屋林助。彼は日本本土の活弁を独特のアレンジで歌い・語る、沖縄よろず漫芸「ワタブーショー」をつくりあげた。沖縄アクセントで語り歌うという音楽は、日本本土と沖縄の絶妙な「ちゃんぷらリズム」（混ぜこぜ文化）の新しい形を息づかせてきた。沖縄ブームに隠された彼の真骨頂「ちゃんぷらリズム」について探る。

２００１年９月に発生した同時多発テロ以来初めて迎える聖夜を前に、２人の音楽家が音楽を通じて「愛」を見つめ直す。◆ニューヨーク在住でテロ事件の際、現地に居合わせ街の崩壊を目のあたりにした坂本龍一。アメリカやアジアも活動領域としてきたＴＡＫＵＲＯ。それぞれの考えるラブソングを選ぶ。また２人を中心とした活動「Ｚｅｒｏ　Ｌａｎｄｍｉｎｅ」、坂本が監修・出版した「非戦」を紹介しながら、今人々に必要な愛について語り合う。

夕方のワイド番組の中で、リクエストに応えてリスナーの母校の校歌を聴くコーナー。校歌の紹介にとどまらず、「恩師のその後」などの情報も織り交ぜる。◆上ノ国町立早川中学校、札幌市立八条中学校、長万部町立国縫小中学校の校歌を、オムニバスで紹介する。

１８年前「学校の仕事にいささか疲れた」という遺書を残して、岩手県の小学校教師が自らの命を絶った。原因を明らかにしたいと遺族は公務災害（公務員の労災）の認定請求をするが棄却され、ついに裁判となった。裁判では遺族の主張と被告の地方公務員災害補償基金の主張とは真っ向から対立し、教師という仕事の「質」的な部分がどう判断されるのかが焦点となる。提訴から８年、２００１年２月に盛岡地裁で判決が言い渡された。

元教師の夫が痴呆症となった。もの忘れに始まり、やがて徘徊をするようになる。妻は、発症前の夫の几帳面な姿とのギャップにはじめは戸惑うが、やがて前向きにありのままの姿を受け入れていく。夫が吹くハーモニカは、妻の心を癒すかのように奏でられる。家族介護の現状を明るく、説得力を持って伝える。

富山県富山市のボランティア団体「アジア子どもの夢」代表の川淵映子さんは、のみの市で得たお金をもとにベトナムの子どもたちへの支援を続けてきた。５年をかけて小学校を建設したのに続いて、今度は視覚障害児の職業訓練施設を建設するために奔走、ついに国際協力事業団の協力を得る。主婦でもある彼女の活動の原動力に迫り、また今もなお戦争の後遺症に苦しむベトナムの姿を浮き彫りにする。

テクノポップバンド・ヒカシューのボーカリストとして活動する一方、人間の声の可能性を追求してきた巻上公一が、世界各国の「声の芸術」を紹介する。シベリアのトゥバ共和国に伝わる一人二重歌唱法「ホーメイ」、アルタイ共和国の「カイ」、アルプス山脈のヨーデル、イヌイットの「カタジャイット」、イタリアの即興カンツォーネなど、“不思議な声”特集で声そのものを楽しむ。