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ラジオ番組

SBSラジオギャラリー ここから永遠に 隠された東南海地震からのメッセージ

番組ID
R20037
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放送日時
2009年10月11日(日)09:00~09:45
時間(分)
44
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成
放送局
静岡放送(SBS)
製作者
静岡放送(SBS)
制作社
静岡放送(SBS)
出演者
語り:大石岳志
スタッフ
構成:佐野有利、演出:佐野有利、制作:佐野有利、制作:野田靖博、取材:佐野有利
概要
東南海地震の体験を語る静岡県袋井市の筒井さん。国民学校の4年生の時にで被災した。この地震は日本全体で大きな被害を出したが、あまり知られていない。昭和19年(1944)、第二次世界大戦中の地震だったからだ。東京から疎開していて被災した児童は、引率の教師から「東南海地震のことは外部に漏らしてはならない」と厳命された。翌12月8日の新聞にも記事はほとんどない。この日は3年前の真珠湾攻撃の記念日だったのだ。当時、地震の被害を懸命に調べた菊川市の大庭さんは、周囲から「スパイ」とまで言われた。◆地震防災強化地域判定会の前会長溝上恵さんは、国の地震予知と防災対策に全力を注いできた。溝上さんは「地震の記録が残っていないことが、今の地震予知に大きく影響している」と語る。元教諭の筒井さんは「子どもたちに地震の恐ろしさを伝えていくのが私の使命」と講演を続ける。

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