美空ひばりさんの２３回忌にあたる２０１１年、東日本大震災が発生した。もしひばりさんが現在の困難な状況を目にしたら、どんな言葉をかけてくれただろうか。戦後復興を支えた人々に勇気と希望の光（ＳＨＩＮＩＮＧ　ＬＩＧＨＴ）をもたらした彼女の歌で、横浜から日本を元気付ける。◆美空ひばりさんの歌に勇気付けられたアーティストやタレントのコメントを紹介。綾戸智恵さんは「Ｌｏｖｅｒ，　Ｃｏｍｅ　Ｂａｃｋ　Ｔｏ　Ｍｅ」を、宇崎竜童さんは「悲しき口笛」をスタジオライブでカバーする。後半では加藤和也さんにインタビューし、ひばりさんの強さ、母親としての一面を聞く。◆番組は被災した宮城県、福島県、青森県の一部コミュニティＦＭでも放送された。

山梨大学の浅海雅子元教授と北村眞一教授は１９９６年に『校歌　心の原風景』という本を出版した。全国の中学校の校歌を収集し、歌詞の内容や構成、リズムなどを調査したものだ。この２人をゲストに迎え、人々の心に深く刻まれている校歌について考える。校歌には教育方針や理想、そして地域の自然や文化が盛り込まれている。富士山をはじめ山に囲まれた山梨県では、県内の中学校の約３分の１で富士山が歌詞に盛り込まれていて、富士山からの距離で歌詞の表現が違うという。また、レミオロメンの藤巻亮太さん、県内で活躍するミュージシャンの伸太郎さん、ＴＨＥ　ＢＯＯＭの宮沢和史さんらが新設校の校歌を制作し話題になった。北杜市のエジソンの会は、市内で統廃合により歌われなくなった校歌を復活させようという取り組みを行っている。

“働くがん患者”のための情報番組。スタジオを学校の教室に見たて、働くがん患者が自らの思いを語り、生き方を学び合う。（２０１１年５月１日放送開始）◆番組進行役は、学級委員長の桜井なおみキャンベル（番組内のニックネーム）。この学校に集うのは、社労士コンちゃん（社労士）、美化委員ショー（銀行員）、新入生みどり（外資系会社人事部）、新聞委員ヨッシー（新聞記者）、ナースマン・ケンケン（看護師）など様々な背景を持つがん患者で、自らの体験、エピソード、アドバイスを披露する。第２回の今回は「国語：周囲とのコミュニケーション」と題し、１時限目は職場で上司、同僚、部下らに病気をどう伝えるか、２時限目は就職の面接時に病気を伝えるべきかどうか語り合う。働けるのに、面接で「治療に専念して」と言われた患者たち。２人に１人ががんにかかる現代、「他人事でなく、自分のこととして考えてほしい」と訴える。なお、プライバシー保護のため、出演者はニックネームで呼び合っている。

「えがお」をテーマに、日常生活における笑いや笑顔の大切さを訴える。◆まずは、ラジオを通じた「にこにこ！笑顔写真コンクール」審査の結果発表。震災の影響で延期されていたが、「今こそ笑顔を」と発表された。（ラジオ放送中はパソコンや携帯電話で写真を見ることができた。）引き続き、笑いの職人たちによる笑いのエンターテインメント。山形県出身の落語家、山遊亭金太郎さんは、落語と小咄を披露する。メンタルヘルスを研究する産業カウンセラーの堀野隆弘さんは、医学の観点から笑いの効用を科学的に説明。そして、ラフターヨガ講師の山口考子さんは、笑いの体操を指導する。出演者それぞれの立場から、笑いと笑顔を披露し、解説し、東日本大震災以来失われていた笑顔を呼び戻す。

平日朝の生ワイド番組。パーソナリティは近藤丈靖と水島知子。（２００７年４月放送開始）◆今回は「５の付く日はフリーテーマ」ということで、当日が誕生日の水島へのお祝いメッセージを交えて送る。「新潟弁クイズ」では、新潟弁に訳したある歌の歌詞を朗読して、歌の題名を当ててもらう。ＢＳＮラジオの過去の音源をひもとく「２０世紀ニイガタ」は、１９６４年５月に発生した新潟地震を振り返る。リスナーの疑問を調査する「ごきげん探偵社」では、「新潟の神社の数は日本一である」という投稿を検証。ほかに、マニアックで珍しいレコードをかける「音楽さまがわり」、「トモコデトックス」などのコーナーで構成する。

児童虐待の問題が深刻化する中で、どのように子育てを支援し、虐待を防止するかを学ぶシリーズ。講師は大阪市立大学の山縣文治教授。◆第１回では、現代の親子が置かれている状況を把握する。まず、少子高齢化が進行し、依存人口が大幅に上昇している。少子化の要因は複雑で、男女の社会的不平等、婚姻、子育てのそれぞれに関わる要因が考えられる。続いて、現代の子どもと子育てに関する問題を、特に子どもの成長・発達、家庭生活、学校生活、地域社会の面から考える。最後に、問題解決に向けての取り組みの方向を提示する。

東日本大震災から３ヶ月で放送する、復興支援インタビューシリーズの４回目。◆ＮＰＯ法人ディーコレクティブ代表の千川原公彦さんは、有珠山噴火の災害ボランティアに参加したのをきっかけに、防災や災害支援の活動を始めた。また、千川原さんが暮らす山形県では、県庁、社会福祉協議会、日赤などで「災害ボランティア支援ネットワーク連絡会」を設置し、大規模災害に備えていた。東日本大震災では２日目から宮城県に入り、甚大な被害に打ちのめされながら、県内各地で情報収集を行った。多くの人々がボランティアとして被災地に入る中で、その活動がうまく機能するようコーディネートするのが千川原さん役割だ。ボランティアは作業することが目的になりがちだが、住民と共に、自立につながるよう手伝うのが本来の目的である。災害支援のキーワードは「持続」であり、社会のシステムの中で途切れさせない仕組みを作ることが大切だ。（インタビュー部分のみを公開）

全国１、２位を争うほど健康で元気に生活しているお年寄りが多い山梨県。健康寿命（自立して生活できて介護の必要のない寿命のこと）を研究する山梨大学医学部の山縣然太朗教授の調査結果をもとに、なぜ山梨県の健康寿命が長いのかを考える。着目したのは３点。まず、山梨独特の文化とも言える無尽（頼母子講）。二つ目は一人暮らしのお年寄りに声をかけ、高齢者が孤立しないように定期的に集まり趣味を通して楽しんでいるグループ「みんなでたまってワッハッハ」の活動。３つ目は、地域の資源を生かし、竹炭で地域を活性化しようと立ち上がった退職者グループ、身延竹炭企業組合。生産から販売までをお年寄りが行い、自分のペースで役割を担うことが生きがいになっている。明らかになった健康寿命の秘訣は、どれも山梨で言う「よっちゃばる（人が集まる）」こと。健康で長生きするためには、医療の充実とともに、人のつながりを大切にする社会が重要だ。