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ラジオ番組

ラジオドキュメンタリー 濡れ衣 看護師爪切り事件の真相

番組ID
R20530
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放送日時
2011年05月30日(月)01:05~01:50
時間(分)
45
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成
放送局
九州朝日放送(KBC)
製作者
九州朝日放送(KBC)
制作社
九州朝日放送(KBC)
出演者
語り:児玉育則
スタッフ
演出:西村香織、制作:大迫順平、録音:太田正樹、編集:長尾雪絵、効果:郡孝司、取材:西村香織、取材:安川裕之
概要
2007年、「認知症患者の爪をはぐのを見た」と同僚看護師が内部告発。疑われた看護師は「ケアだった」と主張するが、病院側は受け入れず、会見に踏み切る。実は、会見に出席した院長と看護部長は、彼女の行為をケアだと判断していたが、病院本部の意向で、会見では「虐待があった」と発表してしまったのだ。報道は過熱し、一週間後、警察は看護師を逮捕。彼女は否認するが、捜査当局の強引な取り調べによって「爪はぎはストレス解消だった」という嘘の調書に署名してしまう。警察による捏造調書だった。看護師と家族の闘いの日々が続いた。そして逮捕から3年2ヶ月後、福岡高裁は「捜査段階の供述は、誘導された疑念」と調査の信用性を否定。「正当な業務行為」と認定し、無罪を言い渡した。なぜ彼女は濡れ衣を着せられたのか。取材を通して警察・検察の捜査方法、高齢者ケアの知識不足、事件報道のあり方などの問題が浮かび上がる。

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