著名人が自らの人生や仕事について語るシリーズ。気象学者の倉嶋厚氏は、気象庁からＮＨＫの気象キャスターに転じ、わかりやすく面白い解説で気象知識の普及に尽くしてきた。３回目は気象観測の進歩と、これからの気象学について語る。雲を見上げていた気象観測は、気象衛星の導入で宇宙から見下ろす気象学へと変化した。

ＮＨＫが半世紀にわたって記録してきた２万曲の日本民謡の中から紹介する番組。東西異なる地域の唄を聴き比べていく。解説は音楽学者の小島美子さん。◆今回は宮城民謡と大分民謡の２回目で、仕事唄の一種である山唄を聴く。曲目は宮城の「草刈唄」「木伐唄」（２曲）、大分の「草切馬子唄」「草刈唄」。

福岡県に住む男性が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された。自宅から微量の覚せい剤が見つかったということだった。しかしその後、福岡南警察署が拘置中の女性に署名、押印させただけの白紙の調書を流用し、偽造した調書で男性宅を捜索していたことが発覚する。番組ではこの白紙調書流用事件の背景を検証し、その構図を明らかにしていく。

著名人が自らの人生や仕事について語るシリーズ。川喜田二郎氏は探検調査をもとに文明論、組織論などを展開し、その過程で生み出された独自の発想法「ＫＪ法」は企業や学校など社会へ広まっている。１回目は思想形成の原点となったネパール、ヒマラヤへの調査探検について語る。

幅広い分野から講師を迎え、日本語をユニークな視点から捉える「私の日本語辞典」。３回シリーズで言語学者の柴田武さんを迎える。第３回は俳句の季語について伺う。聞き手は秋山和平。

幅広い分野から講師を迎え、日本語をユニークな視点から捉える「私の日本語辞典」。２回シリーズで言語社会学者の鈴木孝夫さんを迎える。第２回はカタカナ語の現状を具体的に例を挙げて語る。聞き手は秋山和平。

ＮＨＫに保存されている録音で戦後の５０年を振り返る番組。進行役は相川浩アナウンサー。（１９９５年４月～１９９６年３月放送）◆この回のテーマは「ドラマの中の戦後」。劇作家の高垣葵さんと元新聞記者の金森トシエさんに、残されている録音を聴きながら話を伺う。◆昭和２１年頃に放送されたラジオドラマは当時の日本人の生活や女性の自立の問題を取り上げたものなど、社会情勢を反映したものが多かった。ＧＨＱが日本に民主主義を広めるために、効果のある社会派のドラマを放送させたのだろうと話される。◆その後のホームドラマ全盛の時代を経て、これからは一人一人に向かってドラマを書く時代になったと高垣さんは語る。金森さんは女性と社会について、時代は変わったと思う一方、変わらない面もあると話す。

原告全員が匿名という「東京ＨＩＶ訴訟」の結審を受け、実名を公表し被害を訴えた原告のひとり、川田龍平君母子の闘いを通して、後を絶たない日本の薬害について問題を提起する。