敗戦後の昭和２１年から１１年間、山形県旧戸沢村の山野は強制的にアメリカ軍の実弾射撃場とされ、村民たちは苦悩の日々を過ごした。生き証人たちの証言を通じて埋もれた戦後史を検証し、沖縄の基地問題につながる日米安保と地域住民とのかかわりに光をあてる。取材中に発掘された録音テープが、実弾射撃場のあった当時の実景を生々しく伝える。

上海で働く日本人たちを取材しながら、なぜ彼らが日本ではなく海外に働く場を求めたのかを明らかにしていく。取材を通して空洞化する日本社会の現状を浮き彫りにしていく。

著名人が自らの人生や仕事について語るシリーズ。草柳大蔵氏は雑誌編集、新聞記者を経て評論活動へと歩んだ。３回目は「別れ」について。別れるときの間も次の成長につながると語り、画家の東山魁夷さんが肉親と死別した際のエピソードを紹介する。

ＮＨＫが半世紀にわたって記録してきた２万曲の日本民謡の中から紹介する番組。東西異なる地域の唄を聴き比べていく。解説は音楽学者の小島美子さん。◆今回は山梨民謡と岡山民謡の２回目。両県の紙漉唄を聴き比べる。曲目は山梨の「楮打（かどうち）唄」「紙漉唄」、岡山の「紙漉唄」「茣蓙織り唄」。

著名人が自らの人生や仕事について語るシリーズ。漫才師のコロムビア・ライトさんは５年前に咽頭がんで声帯を切除したが、食道を発声させる訓練で声を取り戻した。がん征圧月間に寄せて、自らの体験を語る。２回目は、がんだと分かってから手術を決意するまでを語る。ある日、ステージで声の出なくなったライトさんは、心配した藤山一郎氏に「僕と一緒に国立癌センターに行こう」と声を掛けられる。

著名人が自らの人生や仕事について語るシリーズ。原信夫氏はジャズバンド「原信夫とシャープス＆フラッツ」のリーダーで、バンド結成４５周年を迎えた。３回目は江利チエミや美空ひばりとの仕事、憧れのカウント・ベイシー楽団との競演、日本のビッグバンドとして初めてのアメリカ公演など、演奏活動の思い出を振り返る。

幅広い分野から講師を迎え、日本語をユニークな視点から捉える「私の日本語辞典」。３回シリーズでコピーライターの深川英雄さんを迎える。第１回はキャッチフレーズとは何か、などについて伺う。聞き手は秋山和平。

著名人が自らの人生や仕事について語るシリーズ。原信夫氏はジャズバンド「原信夫とシャープス＆フラッツ」のリーダーで、バンド結成４５周年を迎えた。２回目は戦後混乱期の横須賀で出会ったジャズと、進駐軍相手の演奏生活、そしてシャープス＆フラッツ結成について語る。