毎週日曜早朝の鉄道をテーマにした番組。クラシックデュオで大の鉄道ファンの「スギテツ」こと杉浦哲郎と岡田鉄平が、前半はお目覚め音楽、後半は鉄道トークを届ける。（２０１１年１０月放送開始）◆この日のテーマは車内放送で、ゲストは全国のＪＲ、私鉄、地下鉄の車内英語アナウンスを数多く担当しているクリステル・チアリさん。彼女が車内アナウンスで工夫していること、最近のアナウンスで地名の発音がネイティブ風から日本語読みに変化してきたことなど、興味深い裏話を紹介する。スギテツとクリステルさんが初共演した「山手線上のアリア　Ｅｎｇｌｉｓｈ　Ｖｅｒ．」は、「Ｇ線上のアリア」に乗せてクリステルさんの英語アナウンスで山手線を一周する一曲。リスナーからの「私は○鉄です」も紹介する。

明治以降の日本文学、西洋古典の翻訳を中心に、著名俳優やアナウンサーの朗読で名作の息遣いをじっくり聞く番組。「思い出の名朗読」は、ラジオ第２放送８０周年を記念した再放送である。「中原中也の世界」は、彼が遺したただ２冊の詩集『山羊の歌』、『在りし日の歌』に、日記、評論断片、書簡などを加えた２０回で構成する。初回放送当時、蟹江敬三氏の息づかいとソフトな語りかけが多くの聴衆を魅了した人気シリーズ。◆第１回は『山羊の歌』から、＜初期詩篇＞の「春の日の夕暮れ」「月」「サーカス」「春の夜」「朝の歌」「臨終」「都会の夏の夜」「秋の一日」「黄昏」を朗読する。

東日本大震災後、政治・経済の一極集中が問題視され、各地方が地域性を打ち出すことの重要さが増している。阪神大震災を経験した神戸では、「阪急電車」「ＧＡＮＴＺ」など映画・ドラマのロケーションが多数行われ、国内外のクリエイターの注目を集める一方、「神戸プロポーズの日」を制定し、ロマンチックな街として神戸を打ち出す動きもある。これまでの復興を支えてきたのは、神戸の人達の「地域愛」。映画監督、写真家らの愛ある視点で神戸を切り取りつつ、神戸の持つ可能性を探る。神戸ならではの街の音も番組に彩りを添える。

主人公はベガ系宇宙人ナナ。地球での７日間の研修で課せられた課題は、「地球人の大事なもの」を見つけること。いろいろな物や人が集まってくる落し物センターでアルバイトをしながら、７人の落し物にまつわるエピソードを聞き、彼らと関わりあうことで、ナナが次第に大事なものの核心に近づいていく様子を描くＳＦラブファンタジー。ただ誰かと話したい孤独な老人、家出同然の陶芸家が母を思う気持ち、親に甘えたくても甘えられない子どもなど、どこにでもありうる人間ドラマと共に、ナナと先輩の微妙な心の動きをコメディタッチで描いていく。（２０１０年７月に７日間にわたって放送したものに新たに収録した部分を加えて再構成したもの。）

１２世紀、北宋末期の中国を舞台に、重税と暴政で乱れ切った世の中を糺そうと立ち上がり、世直しへの“強い志”を胸に自らの命を懸けて闘い、そして死んでいく人間味あふれる英雄たちの生き様を熱く描く。（２０１１年４月放送開始）◆梁山泊の同志を募るため、旅をしながら中国全土を巡る僧、魯智深（ろちしん）。幼くして両親を失い、物を盗んで生きることしかできなかったのちの梁山泊軍の将校となる鮑旭（ほうきょく）。両者が思わぬ形で出会い、魯智深は鮑旭の身柄を、元禁軍武術師範の王進に預ける。王進は反逆の嫌疑をかけられ、山中で老いた母と隠れ暮らしていた。鮑旭はそこで武術、農耕、習字などを学び、王進と母との日常生活を通じ、次第に人間の良心を取り戻していく。（２０１１年５月１８～２０日、２３、２５、２６日放送の６回分を公開。第１巻「曙光の章」より。）

地元神戸・兵庫を中心に、地域・歴史・文化をテーマとした日曜午前の情報ワイド番組。パーソナリティは、軽快なトークで人気の大学教授・歴史学者の田辺眞人と、生粋の神戸っ子でピアニストの天宮遙。（２０１１年４月放送開始）◆田辺先生による地元にちなんだ歴史・文化のレクチャートークは、今回は５月２２日の鎌倉幕府滅亡と５月２５日の湊川の戦にちなんで、南北朝の動乱期を現在の兵庫県の地名を交えながら解説する。天宮遥の緩やかな日曜の午前にぴったりのピアノ生演奏も、一服の清涼剤。そして、神戸・兵庫で芸術・文化活動を行っている人を迎える「人物事典」では、神戸を題材にしたカラフルな作品で知られる版画家の川西祐三郎さんにたっぷりと話を聞く。

農産物が豊富に育つ福岡県八女市黒木町。ここで料理店を営む城寿美香さんの日常を追うスロードキュメンタリー。城さんは農業一筋の人生を６３歳でやめ、料理店「たかっぽ」を開いた。たかっぽとは、竹を輪切りにした器のこと。毎朝５時から総菜や弁当、おはぎなどを作り、自分で販売店へ配達する。毎日忙しく動き回り、いつも笑顔を絶やさない。店の自慢の一品が、たかっぽこんにゃく。竹もこんにゃくも八女の特産物だ。城さんのこれまでの人生と周囲の人々のコメントで、彼女の元気の素を探る。その笑い声と人生観に、誰もが元気づけられる。◆サンデースペシャル。

明治以降の日本文学、西洋古典の翻訳を中心に、著名俳優やアナウンサーの朗読で名作の息遣いをじっくり聞く番組。「思い出の名朗読」は、ラジオ第２放送８０周年を記念した再放送である。「中原中也の世界」は、彼が遺したただ２冊の詩集『山羊の歌』、『在りし日の歌』に、日記、評論断片、書簡などを加えた２０回で構成する。初回放送当時、蟹江敬三氏の息づかいとソフトな語りかけが多くの聴衆を魅了した人気シリーズ。◆第１５回は晩年の日記の続き（１９３６年６月～１１月）を朗読する。