南海・東南海地震はいつ起きてもおかしくない状況になってきているが、関西に暮らす人々の危機感は必ずしも高くない。東日本大震災の教訓や、過去に関西に被害をもたらした地震の記録から、地震への備えを考える。三陸海岸は過去に繰り返し津波被害を受け、防災意識も高かったが、大きな被害が出た。岩手、宮城、福島の各県で、津波が起きた時どのような状況だったか、どう行動して助かったかを聞き、いざという時にとるべき行動を考える。また、文献をひも解くと、南海地震や安政地震で大きな被害があったこと、淡路島でも１０ｍを超える津波が来たことがわかった。京都大学防災研究所の川田さんは、災害は二度と同じ形では起こらないと警鐘を鳴らす。津波を生き延びた人々は、津波はあっという間に来る、まず自分の命を守ること、と教訓を語り、南海・東南海地震に備えてほしいと訴える。

京都の人々の生活に強く結びついている「学区」。そのルーツを、京都の小学校の歴史を振り返り、関係者へのインタビューを交えながらたどる。◆明治２年、首都が東京に移り衰退が進む京都で、国の学校制度に先駆けて、日本で初めての学区制小学校が出来た。町衆達が作った「番組小学校」は、人づくりへの思いが生み出したものだ。町組（自治組織）ごとにお金を出し合い、運営も自分達の手で行った。教育内容も道徳や芸術を重視する京都独自の特色があった。学校は子どもたちを育み京都の文化をも作り、人々の心の拠り所であり誇りであった。それぞれの学区にその地域のカラーがあった。しかし、昭和５０年代から人口減少などにより、統廃合を余儀なくされる。町のシンボルである小学校が無くなるという不安。当初は強い反発があったが、子ども達と地域の未来のため、人々は真剣に統合に取り組んだ。そして、新しい学区から新しい地域が育ちつつある。

耳（みみ）をすませば、きこえてくるいろいろな音（おと）。おとおばけといっしょに、おもしろくて、ふしぎな、音のせかいをぼうけんします。◆おとおばけと、ニャンパチ（にゃんぱち）、コニャンコ（こにゃんこ）は、年（とし）をとった大（おお）きなくすのきとであいます。くすのきは、じぶんが見（み）てきた、いろいろなことをはなしてくれます。

仙台フィルハーモニー管弦楽団のオーボエ奏者、西沢澄博さんに、仙台フィルが行ってきた被災地に音楽を届ける取り組みについて聞く。仙台フィルは東日本大震災で演奏会場が被害を受けるなど、通常の演奏活動ができなくなった。西沢さんは当初、音楽は無力と思ったと言う。しかし、癒しを届けるコンサートができないかと模索し、３月２６日、仙台駅近くのお寺でコンサートを再開した。その後も、街角や避難所で復興支援コンサートを行っている。段ボールで仕切って生活されている避難所では、ここで演奏していいのか躊躇したが、喜んでもらえた。仙台フィルは、音楽による復興事業への協力を呼びかけた。全国のオーケストラからも、演奏の場を提供するなどの支援があった。西沢さんは、今は演奏できることが幸せだと感じる、と語る。そして、復興には長い時間がかかるが、物が直るだけでなく、心も満たされてこそ復興であり、自身は心の面で貢献したいと考えている。

ちょっと気になっていたけれど、相談できずにいた医療に関する疑問や質問に、第一線で活躍する専門医が答えるミニ番組。曜日ごとに専門分野の医師が担当する。「お茶で薬を飲む」「日焼け止め」「うつ病にならないために」「インターネットで調べる」の４回分を公開する。

耳（みみ）をすませば、きこえてくるいろいろな音（おと）。おとおばけといっしょに、おもしろくて、ふしぎな、音のせかいをぼうけんします。◆ヨーデルはヨーロッパのアルプスちいきで生（う）まれた歌声（うたごえ）です。高原（こうげん）でうしやひつじをかう人（ひと）たちが、なかまによびかける時（とき）につかいました。たかい声（こえ）とひくい声（こえ）をくりかして出（だ）す、おもしろい歌（うた）いかたです。北川桜（きたがわさくら）さんが、たのしくなるヨーデルをきかせてくれます。

西田敏行と竹下景子による二人芝居の文芸ドラマシリーズ。◆ＳＦ界の巨匠・小松左京。１９６２年のデビューから、「日本沈没」など数多くの作品を発表してきた。優れた短編も数多く発表しており、今回はその中から６作品をラジオドラマで送る。◆「宗国屋敷」：宗国は、大きな屋敷で誰にも邪魔されることなく、お手伝いのゆきとたま、下男の作造らと共に静かに暮らしている。茶人の先祖が記した覚書に枯山水の絵を見つけた宗国は、心ひそかに庭をこしらえる喜びに浸っていた。ある日、宗国は庭の鹿威しの音を弱めたのだが、そのことが彼を現実に引き戻してしまうことに。閑居の地にあった宗国の屋敷の秘密がついに明らかになる。

耳（みみ）をすませば、きこえてくるいろいろな音（おと）。おとおばけといっしょに、おもしろくて、ふしぎな、音のせかいをぼうけんします。◆ふゆはさむいけれど、たのしいあそびもあるよ。雪（ゆき）のうえをすべったり、おちながらジャンプしたり。何（なに）をしているのかな？