ラジオならではの想像力をかきたてる番組。バーチャル・デートをコンセプトに、女性が毎回、様々なシチュエーションで男性に語りかける。何気ない日常のデートの雰囲気を味わうことができる“非日常の空間”。リスナーは週に一度、パラレル・ワールドの箱を開くことになる。◆第１回は、かなり久し振りに再会し、路上で立ち話のあと携帯番号を交換する男女。第２回は、男性からの電話に折り返し電話をした女性が、飲みに行く約束をするまで。第３回は、飲みに行った帰りに雨に遭い、近くにある男性のアパートでシャワーを借りる女性。第４回は、女性と彼女が映画に誘った男性の、映画が始まるまでの会話。第５回は、男性に夕食に誘われ、レストランのエレベーターの中で告白する女性。（２０１０年５月１日～２９日放送の５回分）

明治の日本を舞台に繰り広げる時代冒険ファンタジー。北海道ラジオの会「第６回北のシナリオ大賞」審査員特別賞受賞作。◆時は明治１５年。人間と吸血鬼の間に生まれた少年竜登（りゅうと）は、人ならぬものが見える第三の眼「陰陽眼（おんみょうがん）」を持つ。成熟した大人になる前に吸血鬼を見つけ出し、倒さなければ、自らも吸血鬼となってしまう。運命に迷い、闘いながら成長していく竜登。幽霊、猛獣、魑魅魍魎、新撰組も飛び出す、荒唐無稽な時代冒険幻想奇譚。脚本：哩歩子、音楽：ナナイロマン、出演：天野さおり、古崎瑛美、ほか。

ピアニスト横山幸雄による「ショパンピアノソロ全１６６曲コンサート」を、朝８時３０分から深夜０時５５分までおよそ１６時間半にわたって東京オペラシティコンサートホールから生中継する。パーソナリティの小山ジャネット愛子がこの世界初のコンサート直前の会場の緊張感を伝え、ショパンが最初に作品番号をつけて発表した第一曲目「ロンドｏｐ．１」から演奏がスタート。横山は３９歳、ショパンが亡くなった時の年齢だ。このコンサートに挑む理由を「自身がショパンに近づくため」と語り、全曲暗譜で臨む。演奏の合間にはショパンの人生を描いたドラマや、ゲストが語るショパンへの思いを交えながら進行する。リスナーから横山への応援メッセージは千通を超え、フィナーレでは観客１６００人全員が大拍手でスタンディングオベーション。ギネス世界記録達成へ、会場とリスナーが一体となって喜びを分かち合う。開局４０周年記念番組。

プロ野球独立リーグ、ＢＣリーグの創設から４年。所属チームのひとつである富山サンダーバーズには、これまでのべ約６０人の選手が在籍してきた。しかし、その平均在籍年数は２年に満たない。「プロ野球（ＮＰＢ）への最後のチャンスに賭ける」という大志を抱いて、全国各地から見ず知らずの富山にやってきた彼ら。１年目の選手や、後に阪神タイガースに入団した選手、退団後に富山で就職した元選手が野球への思い、富山での経験や思い出を語る。彼らは無給となるシーズンオフにはアルバイトに励む。それは、再就職支援、地域との交流という意味合いもある。次の目標へと努力を重ねる選手を、周囲の人々が支援する。ＢＣリーグは少年が夢を追い、夢を叶え、夢を諦める場所なのだ。

幅広い分野から講師を迎え、日本語をユニークな視点から捉える「私の日本語辞典」。５回シリーズで静岡県立大学名誉教授の国語学者、東郷吉男さんを迎える。日本語で体の部分が比喩的にどう使われてきたのか、第２回は「額」に続いて「眉間」「顔」「頬」「目」などにまつわる言葉について伺う。聞き手は秋山和平。

宮崎県出身の歌手、今井美樹さんと、コブクロの小渕健太郎さんが、口蹄疫で大きな被害を受けた宮崎の復興を願い作った楽曲『太陽のメロディー』をモチーフに、宮崎で復興に向け行動する人たちを描くドキュメンタリー。ＦＭ宮崎にも出演しているＤＪ　ＰＯＣＫＹさんが甚大な被害があった川南町の畜産農家の人々や関係者を訪ね、彼らの心情、取り組みをインタビューする。生かすために接してきた動物たちを殺処分しなければならない苦しみ。しかし、懸命の努力で被害は宮崎県内だけで抑えきった。１０月１０日に宮崎で行われたコブクロのスタジアムライブでは、この日のために今井美樹さん、布袋寅泰さんも駆けつけて『太陽のメロディー』を演奏した。このライブ音源も紹介する。ナレーションは今井美樹さん。

２００９年８月１１日早朝に発生した、駿河湾を震源とするマグニチュード６．５の地震から１年。リスナーの東海地震に対する知識・意識・備えは充分だろうか。９月１日の防災の日に６時間３０分に渡って放送された特別番組。リスナーに事前実施した意識調査の結果を紹介しながら、専門家と共に実践的な情報を伝える。地震発生前に準備できる事として「改めて、東海地震とは」「記憶に新しい地震…８月１１日を振り返って」「備蓄」「グッズ」「保険」「地震防災センター突撃取材」の６つのテーマ、地震発生後にできる事として「地震、その瞬間」「体験者は語る」「ライフライン」「役立つスキル」「ライフライン（２）」「まとめ～地震対策１０ケ条」の６つのテーマに整理して構成する。

ラジ大阪があるのは、大阪市港区。この番組の主人公は全ての港区住民だ。繁栄商店街のお好み焼き屋に港区を良く知る２人の解説者（同商店街の布団屋店主と築港高野山釈迦院の住職）を迎え、これまで取材をしてきた話を基によもやま話を繰り広げる。◆港区の特徴は、そこに海があるということ。特に大阪港との関わりが強い。この街だからこそ生まれた産業や日本一の生産量を誇る物など、これまで知られていなかった港区の姿が浮かび上がってくる。また、海遊館などの娯楽スポットで現在知られている港区には、実は大正時代にも郊外型遊園地が存在していた。大阪市港区という地域を考えることで、この国が抱えている様々な問題も見えてくる。