放送開始から１０年を迎えた午後ワイド番組。新年１回目の放送は、月曜・火曜パーソナリティの鉄崎幹人が、タンデム自転車にディレクターと二人で跨り、お正月ムードで賑わう静岡市内から、自転車の機動力を生かして中継する。タンデム自転車はサドルが二つあり、２人で漕ぐ自転車。静岡県伊豆市でオリンピックの自転車競技が開催されることもあり、県内の公道で走れるようになった。視覚障害者の行動範囲を広げる手段としても期待されている。中継のミッションは、同じ日にスタートしたタンデム自転車とＳＢＳラジオワイドＦＭをＰＲしつつ、お正月の賑わいをリポートすること。初詣客で賑わう久能山東照宮付近や、イチゴ狩り農家が集中するいちごロードを走り、さらにリスナーの家に突撃で訪ねてもてなしを受ける。珍しい自転車は道行く人々の注目の的。生放送中にＳＢＳ本社のスタジオを目指す。（６０分の編集版を公開）

富山県南砺市の城端曳山祭（じょうはなひきやままつり）が、「山・鉾・屋台行事」の構成要素として世界無形文化遺産に登録された。毎年５月に豪華絢爛な曳山が巡航する祭で、江戸のお座敷情緒漂う庵唄の響きが特色だ。庵唄は、絹織物で財を成した城端町人が独自の文化として開花させたもので、鄙びた山里をイメージして訪れた観光客は気高く優雅なその祭を見て驚く。曳山祭は、この地域に息づく神仏への篤い信仰と、養蚕、織物、木彫などの産業や工芸から生まれた。曳山を所有する６つの町内で伝承され、少子高齢化が進む中も若い世代が受け継ぎ、観光客もより楽しめるようにするなど、工夫を凝らしている。また、庵唄は近隣の福光、福野、井波の春祭りのお囃子としても伝えられていて、共同で祭全体のレベルアップと、次世代の担い手の確保を目指す取り組みが始まっている。ふるさと城端への誇りと先人たちへの感謝の気持ち。伝統行事と地場産業に関わる人たちの熱い思いを紡いでゆく。

立川生志さんが落語家立川流七代目家元、立川談志に入門したのは１９８８年。１９９７年に二ツ目昇進したが、なかなか真打になれなかった。原因の一つが、生志さんが立川流の昇進基準である歌舞音曲の合格ラインに到達していなかい点だった。そこで、生志さんは「真打挑戦公開ライブ」という、一般の人と師匠談志に歌舞音曲と落語を見てもらう会を開く。ここでの出来は上々で、会場の誰もが合格と思った。ところが、談志師匠だけは「いい」と言わない。そんな中、生志さんの真打昇進を夢に見ていた父が急死。これをきっかけに談志師匠の心が揺れ、ついに入門から２０年目に真打に昇進したのだった。生志さんと師匠談志との葛藤の日々を綴りながら、生志さんの落語の特徴である「まくら」を紹介していく。

栃木放送は、子どもたちの作文朗読を通して交通安全を訴える「交通安全キャンペーン　子どもたちは訴える」を１９６７年に開始し、５０周年を迎えた。キャンペーンの一環で、７時間のワイド番組「グレイト！！！！」内で２０１７年１月から毎月１回、「交通安全の実態」「高齢者」「子どもと交通安全」などをテーマに「交通安全“月イチ”スペシャル」を展開してきた。５回目の今回のテーマは「自転車と交通安全」。自転車でヒヤッとした体験、自転車専用レーンの利用などについて町の声を紹介しつつ、自転車の安全運転シュミレーターの体験レポートや宇都宮市の取組み、過去の作文朗読を交えながら、交通安全を考える。

土曜の夜の入口の時間、毎週一つ旬の食材を取り上げ、主人公があれこれ想いを巡らせ、モノローグ形式で話を進めていく。語られるのは、その食材の持つ栄養や食味、どうやってその食材が収穫されるかや、その食材にまつわる昔話、その食材から思い出されるエピソードなど。思い出しながら、迷いながら、主人公がこの食材をどう料理していくか決める様子を、音楽とモノローグで構成していく。◆今回の食材は、房総半島の名産でもある伊勢えび。

楽しく個性的な人柄で人気の、民舞謡教室主宰・中川あい子さん（７５歳）。「オレオレ詐欺なんかに絶対騙されない」と思っている１人だ。番組では、年配者の代表として中川さんをゲストに迎え、岩手県内の詐欺の現状を取材する。被害の実情、詐欺の手口、被害者の声などを取材するうちに、中川さんの考えにも変化が訪れ始めた…。番組最後には、中川さんが被害防止のために自分にできることとして、詐欺に騙されないよう呼びかけるオリジナルの民謡を披露する。

２０１７年２月、熊本市動植物園に１０ヶ月ぶりに賑わいが戻った。同園は前年４月の熊本地震で建物などが被災し、長期休園を余儀なくされた。エフエム熊本が「ＦＭＫ熊本地震復興応援プロジェクト番組」の一環として取材してきた、動物たちの命を守る獣医師の１０ヵ月を元に、この日までの道のりを描く。◆地震直後、動植物園のスタッフは無我夢中で被害の様子を確認している最中、「ライオンが逃げた」という心無いデマに振り回された。その後、本来業務ができない中、動物園は本当に必要かという葛藤もあった。それでも自分達に出来る事を考え、移動動物園などを実施してきた。ようやく部分開園を迎えた日、来園者もスタッフも、その声に喜びが溢れた。復興へは今なお道半ばであるが、動植物園の再開は、ゾウに会える日常の大切さを教えてくれる。

富山出身の俳優、西村まさ彦さんが富山の中学生と一緒に作るラジオドラマ。１ヵ月全１６話（月～木曜で４週間）のストーリーに、一般公募で集まった中学生が月替わりで出演する。５週目まである月は、西村さんが発声や演技を指導するメイキングの模様も紹介する。◆今月は時空を超えての大冒険、「ゆけ！富山三中探偵部」。富山第三中学校の宮崎美紀子（愛称みきお）、緑川明子（みどり）、上原明子（うえ）は探偵部のメンバー。ある日、朝日山で目撃されたという、謎の光の噂を耳にする。調査を開始した３人が朝日山に登ってみると、自然にはないような不思議な形の岩があった。その岩にみどりが触れた瞬間、強い光が辺りを包み込み、３人が目覚めると見たことのない風景が。そこは何と、中世のフランスだった…。（５月１日（第１話）～８日（第５話）と、５月２９日（メイキング）放送分を公開。）