秋田県五城目町は、秋田民謡「秋田追分」を作詞・作曲した民謡家、鳥井森鈴（しんれい）が生まれ育った町である。毎年、正当な森鈴の歌を引き継ぐことを目的に、秋田追分の全国大会が開かれる。２８回目の今回は、６８人が参加し、年齢別に熟年の部、年少の部、一般の部の３部門で唄の技量が争われた。今回は１２歳の少女が十代前半の子としては初めて、一般の部に挑戦して注目された。民謡王国と呼ばれながらも、秋田の民謡界は後継者不足が大きな課題になっている。小中学生がエントリーする年少の部に注目し、子どもたちにかかる期待と、それに応えようと民謡に打ち込む子どもたちの姿を伝える。

１９９６年から続く月曜夜の長寿番組。２００６年に放送５００回を記念して拡大版公開生放送を行って以来、毎年八戸市で公開生放送を行ってきた。リスナーの要望に応えて２０１６年からは弘前市でも始め、今回は弘前市で２回目の開催。会場の料亭翠明荘大広間には抽選で選ばれた８０人のリスナーが集まった。今回は、動物物真似芸人の二代目江戸家小猫さんをゲストに迎える。父親は四代目江戸家猫八で、小猫さんは２０１７年に国立演芸場の花形演芸大賞銀賞を受賞。東京の寄席を中心に活躍している。鶯、蛙、秋の虫など江戸家伝統の芸はもちろんのこと、テナガザル、アルパカ、ヌーなど鳴き声をほとんど知られていない動物の独自ネタも数多くある。巧みな鳴き真似と軽妙な話芸で、弘前でも会場を大いに沸かせる。

今では当たり前になった、冷凍・冷蔵トラック輸送の開発に取り組んだ女性経営者を描くラジオドラマ。◆長崎の五島列島の網本の初孫として生まれたシヅは、教師であった両親の影響もあったのか、成績優秀で１８歳で小学校の教師となる。２４歳で阿波徳島の漁師の網元の富永恒太郎の許へ嫁ぐが、時流を読んだ夫の決断で共に福岡へ。港湾の整備などから漁業の近代化を目指した。戦時中に夫は病死するが、女手ひとつで再び時流を読んで漁業を再開。さらに倉庫業、そして福岡運輸という運輸会社を作った。創業間もなく福岡運輸の経営は困難を極める。そんな折、駐留米軍の冷凍・冷蔵輸送トラックの開発という依頼を「これからの日本に必要」と考え、引き受けることを決断する。１年２ヵ月を要した開発は成功するが、前例のない認可申請や高い運送料金という問題にぶつかる。シヅはひとつひとつ困難を乗り越えながら、次第に販路を拡大し、成長していく。

徳島の平和と環境を守るために戦うご当地の正義のヒーロー「渦戦士エディー」の誕生秘話にスポットを当てるラジオドラマ。徳島の悪として君臨する「タレナガース」は、人間の身勝手な行いで破壊された自然環境の中から生まれた。そして彼は我々に襲い掛かるのだ。そのタレナガースに立ち向かうべく誕生したのが、鳴門の渦をパワーに変えて生まれた「渦戦士エディー」だ。徳島のヒーロー、エディーの誕生、タレナガースの誕生そして両者の戦いを描く。◆徳島県の勝浦川の両岸で、謎のタヌキ大量死事件が発生した。タヌキの死骸からは、自然界に存在しない有害な化学物質が見つかる。

立川生志さんが落語家立川流七代目家元、立川談志に入門したのは１９８８年。１９９７年に二ツ目昇進したが、なかなか真打になれなかった。原因の一つが、生志さんが立川流の昇進基準である歌舞音曲の合格ラインに到達していなかい点だった。そこで、生志さんは「真打挑戦公開ライブ」という、一般の人と師匠談志に歌舞音曲と落語を見てもらう会を開く。ここでの出来は上々で、会場の誰もが合格と思った。ところが、談志師匠だけは「いい」と言わない。そんな中、生志さんの真打昇進を夢に見ていた父が急死。これをきっかけに談志師匠の心が揺れ、ついに入門から２０年目に真打に昇進したのだった。生志さんと師匠談志との葛藤の日々を綴りながら、生志さんの落語の特徴である「まくら」を紹介していく。

２０１６年に名古屋市が主要８都市に住む人を対象に、都市の魅力やイメージに関するアンケートを行ったところ、名古屋はダントツの最下位という結果になった。名古屋に住む我々自身が名古屋の魅力を知ろうと、名古屋の象徴的な場所「名古屋城」に焦点を当て、その歴史や魅力に迫る。案内するのは、架空の金の鯱ホコキャラクター「シャチ丸」と「シャチ子」。築城の大工事、清州から町ごと引っ越した「清州越し」、当時の名残が残る「四間道」、さらに明治から昭和にかけての歴史をたどる。名古屋城観光ガイドボランティアや、河村名古屋市長にもインタビュー。また、「名古屋城」にまつわるエピソードをラジオドラマで再現する。◆ＺＩＰ－ＦＭ　ＳＡＴＵＲＤＡＹ　ＮＩＧＨＴ　ＳＰＥＣＩＡＬ

好奇心旺盛でちょっぴりお転婆な女の子、ここねちゃん。そして、ちょっと変わっているけど、何かと物知りな淳子おばさん。友達（横）とも親子（縦）とも違う「斜めの関係」だけれど、何となく気が合う二人は、おばさんの家での止めどないおしゃべりが週末の楽しみだ。ここねちゃんの学校生活の話や今流行っている趣味の話、それに、旅上手な淳子おばさんの話で盛り上がる。そして、２人のお気に入りの曲をかけて、歌詞に共感したり、その曲の思い出を語ったり。昔懐かしい雰囲気もありながら、クスっと笑える２人のおしゃべり番組。（２０１７年１０月放送開始）◆もうすぐクリスマス。クリスマスソングを聞きながら、ここねちゃんは淳子おばさんがサンタクロースに会いに行った、という旅の話に興味津々。

四国４県のラジオ局が共同制作で、四国八十八カ所を「音」で巡るシリーズ。四季折々のお寺と、その周辺の話題や観光情報を伝える。◆四国放送制作の４回分の放送を公開。８月６日放送「真夏の護摩　四番札所　大日寺」では、毎月行われている大日不動護摩供の模様を伝える。８月１３日放送「教誨師として活動する岡本住職」では、４０年以上にわたり徳島刑務所の教誨師を続けている地蔵寺の岡本住職に話を聞く。１２月３日放送「古民家宿　里山辺」では、八番札所の近くにある、お遍路さんに人気の古民家宿、里野辺を紹介する。１２月２４日放送「十一番札所　藤井寺」では、冷え込みの中、寺を訪れるお遍路さんや、巡礼応援弁当を作っている地元のコーヒーレストを紹介する。