長崎の四季の移ろいと人々の日々の営みを、取材した音声とその情景に合わせた音楽で構成する「サウンドストーリー」。今回は２つのゲストハウスの情景を描く。◆雲仙のゲストハウス「ＴＳＵＤＯＩ」に今日も旅人がやって来た。オーナーの市来さんは仕事の合間を縫い、普賢岳に案内し、この山で起こった惨事と、この山と共に生きることについて話す。ある日、オーストラリアからの宿泊客マイケルさんが「チャンポンを作ってみたい」と言い出すが…。２軒目のゲストハウスは長崎の漁港、茂木にある「ぶらぶら」。ゲストハウスを地域興しの拠点にと考えるオーナーの大島さんは、仲間であるフグ問屋の中崎さんに、タイ人と日本人のカップルにフグ団子を作る手ほどきを頼む。出会いと別れが交錯するゲストハウス。今日も旅人が“おもやい（共有）”する時を求めてやって来る。

小林克也がホストとなり、これまでに出会ってきた内外の音楽とアーティストの物語を五夜連続で語りつくす特集番組。（全５回）◆第四夜のテーマは「ヒップホップ」。ヒップホップグループ・ＲＨＹＭＥＳＴＥＲの宇多丸をゲストに迎え、１９９０年代にかけて爆発的な勢いでヒットシーンの一大勢力となったヒップホップについて、その起源から現在そして未来を大いに語り合う。

平日午後の生ワイド番組。（１９９８年１０月放送開始）◆火曜日のパーソナリティは、今月から担当することになった田島亞星と古屋敷沙耶。Ｂ面やカップリング曲の知られざる名曲にスポットを当てる「Ｂ面で恋をして」や、宮崎のカラオケ教室の先生と生徒による歌唱指導のコーナー「ＧＯＧＯカラオケ学院」など、音楽を中心にしたコーナーで構成する。今回の「Ｂ恋」は、南野陽子、田原俊彦、キーウェストクラブ、チェッカーズの曲を紹介する。

青森放送ラジオで４０年にわたり放送している「耳の新聞」は、企画・取材・編集・出演のすべてを視覚障害者の方が担当する番組である。７人のパーソナリティが交代で担当しているが、その中の一人、内田初江さん（７８歳）はこの春（２０１８年）、パーソナリティを辞める決意をする。◆目が見えない人たちは、どんな生活を送っているのだろうか。初江さんの夫も視覚障害者だ。結婚、子育て、そして迎える老後。二人で支え合いながら歩んできた半生が、番組として数十年にわたって記録されてきた。そこには子育ての戸惑いや、盲導犬との出会いなど、私たちが知らない日常生活があった。番組を引退した初江さんには、夫婦二人の穏やかな生活が戻ってきた。夫と散歩に出かけ、久しぶりに喫茶店にも入った。そして、来年の春が訪れるのを楽しみにしている。

サッカー選手を夢見ていたが、交通事故でその道を断たれた主人公・沼田りょう（松田悟志）。現在、壁の清掃の仕事をしているりょうだが、特殊詐欺の受け子という誰にも言えない過去があった。ベトナムからの技能実習生ティン（新納だい）や留学生ガー（新上貴美）とふれあい、かつて関わりの深かった人物との再会から、自身の過去と向き合うまでを描く。

ＢＳＮラジオ平日午前の番組「近藤丈靖の独占ごきげんアワー」で今年（２０１８年）３月、「暗記していること」というテーマでメッセージを募集したところ、校歌についてのメッセージが殺到した。電話を繋ぐと誰もが生き生きとした声で校歌を歌い、メロディに導かれたように学校の思い出話になった。校歌はなぜ人を温かい気持ちにするのだろうか。校歌について取材を始めると、校歌が５つもある小学校があった。また、学校の統廃合で校歌が消えゆく中、その思いを受け継いでいこうとする取り組みもあった。さらに、戦時中の記憶にまで触れることになった。校歌の力をリスナーと共に探る。

１９４５年４月２８日、宮崎上空を飛行していた米軍のＢ２９爆撃機サルボサリー号に日本軍の高射砲が命中し、日向灘難沖に墜落。乗組員１２人中１１人が戦死した。２０１７年５月、サルボサリー号の遺族から、Ｂ２９に搭乗し宮崎の上空で撃墜されて戦死した父親について情報を求めるメールが届いた。連絡を受けた宮崎の戦史研究者、稲田哲也さんは、当時の日米双方の戦闘報告書をアメリカの遺族に送った。そんな中、アメリカの遺族の調査で唯一の生存者が存命であることが判明。稲田さんは、多くの協力を得て、サルボサリー号犠牲者の日米合同慰霊祭を実施した。慰霊祭にはアメリカの遺族と、唯一の生存者ジャック・キャノンさん（９４歳）も参加した。慰霊祭終了後、宮崎市在住の元特攻隊員、庭月野英樹さん（９２歳）とキャノンさんは、固い握手を何度も交わした。７３年の時を超えて開催されることになった慰霊祭を通して、この平和をどうしたら守れるのかを考える。

大分の人気温泉地、湯布院は、国内のみならず外国からも、年間３００万人もの観光客が訪れる。メインストリートを歩くと、人力車が客を案内する威勢の良い声が響く。その中でひと際目を引くのが、湯布院唯一の女性車夫の白川怜央さんだ。怜央さんは別府市出身。見た目は可愛らしい女性だが、一旦人力車を引くと、その姿はたくましい。１日に２０キロから３０キロを走るハードな肉体労働だ。外国人旅行者も得意の英語で案内する。なぜ湯布院で人力車を引く仕事を選んだのか、また湯布院の何が怜央さんを引きつけたのか、その魅力を聞いた。また、熊本地震で湯布院も大きな打撃を受ける中で、車夫として何ができるか模索する姿も描く。