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ラジオ番組

YBCラジオスペシャル わたしのまちの“空洞” ~老舗デパートと女子高生~

番組ID
R22908
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放送日時
2020年05月30日(土)20:00~20:54
時間(分)
54
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー・録音構成ondemand_video報道・時事
放送局
山形放送(YBC)
製作者
山形放送(YBC)
制作社
山形放送(YBC)
出演者
スタッフ
ディレクター:荒木重弥、ディレクター:奥山朋晃、プロデューサー:伊藤清隆
概要
2020年1月26日、山形市の中心部にあるデパート・大沼が閉店し、山形県は全国で初めてデパートのない県になった。閉店までの日々とその後を伝える。◆2019年2月、山形市の佐藤孝弘市長が緊急会見を開き、老舗百貨店・大沼で買い物をするよう強く市民に呼びかけた。元禄13年(1700)に創業し、320年にわたり街のにぎわいの象徴だった大沼は近年、経営不振にあえいでいた。このニュースに地元・山形市の高校生が反応した。市の活性化を活動の柱にしている、山形市立商業高校産業調査部・産調ガールズだ。彼女たちはすぐさま、デパートの応援計画に乗り出した。買い物客にアンケートを行い、集客アップのための改善案を経営陣に提案した。高校生らしい視点で、見やすく買い物がしやすい売り場の地図も作った。しかし翌20年1月、経営破綻。突然の閉店に、高校生たちは肩を落とした。山形市の真ん中に、巨大な空洞ができた。

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熊本市の商店街の一角に去年オープンした、特別な一着を作る店「トイロ・エフェクトリー」には、上下に分かれた振袖や、お尻に大きな穴があいた袴など、車いすや寝たきりでも着やすいバリアフリーの服が並ぶ。訪問看護士をしていた山本智恵子さん(42歳)が、重い障害を持つ子をケアする母親たちの戦いのような日々を見て、着せやすくかわいい服で子育ての楽しさを感じてもらおうと、店を出した。デザインから縫製まで手掛けるのも山本さんで、普段着に加え、晴れの日に着られる振袖やドレス、袴やスーツを扱う。去年の秋、振袖に憧れながらも車いすだからと諦めていた女性が母親と店を訪れた。山本さんは振袖を上下に分ける大胆なアレンジと、マジックテープを使った帯で、一人でも着られるようにした。振袖姿の娘を見て、母親は心のバリアが取れたと話し、祖母は涙する。そして夢がかなった女性の笑顔には自信が生まれたようにも見えた。一方、亡くなった娘との約束をかなえるために振袖を仕立てたいと店を訪れた母親は、仕立てあがった振袖を手に、前を向いて生きることを誓う。一枚の服をきっかけに起きる小さな輝きをみつめた。


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