平日朝の情報生ワイド番組。（１９９９年４月放送開始）◆東海地方の人たちはアルコールに弱いというデータがある。酒に強い遺伝子の出現率を県別に割り出したところ、三重が全国最下位の４７位、愛知が４６位、岐阜が４４位という結果が出たのだ。脳の不思議を取り上げてきた「朝からＰ・Ｏ・Ｎ」はこのデータを基に脳科学の観点から独自の切り口で、東海地方の人たちは人類進化の１つの頂点かも、という結論を考え出した。◆前半は、酒を飲むと人はなぜ酔ったり記憶がなくなったりするのか、その時脳はどのような状態なのかなど、脳とアルコールの不思議な関係を追究する。後半では、東海地方の人々はなぜ酒に弱いのか、東海地方の食文化も含め、今回の結論を独自の論理で導き出す。ゲストの自然科学研究機構の柿木隆介教授が難しい脳科学の話を易しく解説し、レポーターの清水藍が自ら、脳波の分析体験を実況する。

私たちの故郷宮崎に歌い伝えられている民謡の数々にスポットをあて、村上三紘道の総師範である村上由宇月の唄で紹介していく。（２０１６年４月放送開始）◆「民謡を聞いてみんよう」のコーナーでは、その季節の民謡をピックアップし、解説をまじえながら、村上由宇月が唄う。今回取り上げるのは、宮崎弁でユーモラスに唄われる宮崎市の「のさん節」。続いて「民謡コミュニティ」のコーナーでは、日本各地の民謡に携わる演奏者や地域で伝承活動をされている方をゲストに招く。今回は北海道の「江差追分」の歌い手、香澄さんに電話でインタビューする。

詩人の工藤直子さんの２回シリーズのインタビュー。子どもにもわかりやすい言葉の詩や童話などを多数発表し、多くの作品が小中学校の国語の教科書にも掲載されている工藤さん。８０歳を超え、そろそろ仕事を引退して「新たな自分」を生きようと考えているという。２回目は広告代理店を退職して手作りの詩集をつくり、新たな道を歩み始めてからを聞く。多くの賞を受賞している工藤さんだが、その歩みは決して平坦ではなかった。

山形県鶴岡市出身の作家・藤沢周平氏の選りすぐりの作品を、山形県内の朗読の会や山形放送アナウンサーによる朗読で届ける番組の年末拡大版。◆鶴岡市にある藤沢周平記念館のリポートや、山形放送が撮影・録音した生前の藤沢氏のインタビュー、山形市出身の作家・柚月裕子氏の藤沢作品に対する思いを紹介。また、スペシャル鼎談として藤沢氏の長女・遠藤展子氏、藤沢氏の編集担当で文藝春秋の元常務・鈴木文彦氏、藤沢氏に関する記事の連載などに携わった山形新聞社長・寒河江浩二氏を招き、「藤沢作品と山形」をテーマに語り合った。さらに、地元の旅館で提供している、藤沢作品に登場する「海坂藩」と「庄内の料理」を組み合わせたメニュー「海坂膳」も紹介した。番組内で、庄内地方の朗読の会に所属している男性により、『秘太刀　馬の骨』（第１回）も朗読された。

平日午後の生ワイド番組。定期的にパーソナリティがスタジオを飛び出して、香川県内各地の話題を生放送で送る。（２００９年４月放送開始）◆この日は連休真っ只中の５月４日。ラジオカーは五月晴れの中、入社２年目の若手アナウンサー藤田崇寛が綾川町へ田植えのお手伝いに向かう。１時台は、海外で活躍する方に電話で話を伺う人気コーナー「海外通信」。この日は香川県多度津町出身でカナダを拠点に活動する動物写真家の内藤洋さんが、取材で訪れたアメリカワイオミング州のイエローストーン国立公園の様子を生き生きと語る。一方、綾川町の藤田アナは、絶景を眺めつつ料理をいただいた後、棚田で指導を受けながら初めての田植えを体験するが、そこでアクシデントが発生する。

様々な事情により親元で生活することができない子どもを別の家庭に迎え入れて養育する里親制度。静岡市は里親委託率が日本一の、里親に優しい街である。里親は、血のつながらない子が幸せになれるよう深い愛情を注ぐが、そこには里親ならではの様々な苦労や悩みがある。里子が里親を試す“試し行動”などの問題を抱え、これを乗り越えることで親子の関係が始まっていく。また、乳児を里子として迎えた里親には、いつか出生の事実を伝えなければならない“真実告知”も待っている。原田アナウンサーの粘り強い取材と、ラジオだから答えてくれた多くの里親のリアルな声によって、ゼロから作り上げていく親子関係を伝え、家族の絆のあり方、そして一つの“幸せのカタチ”を探る。

福岡市南区桧原（ひばる）に住む土居善胤さんは、近くの桜の木が花を咲かせるのを楽しみにしていた。ところがある日、その中の一本が道路拡張工事のために切り倒された。１９８４年（昭和５９）３月１０日のことだ。翌日、土居さんは残った桜の木の命乞いを短歌に託し、色紙に書いて桜の木に結び付けた。「花あわれ　せめては　あと二旬　ついの開花を　ゆるし給え」と。この短歌が新聞に載り、ついには当時の市長の心を動かして、残りの桜の木は切られずに済んだ。これが桧原桜の物語である。能楽師の久貫弘能さんは、この物語に感動して新作能「桧原桜」を作った。作能、節附は夫で能楽師の白坂保行さん。地謡として出演したのが能楽師の鷹尾維教さんで、子方として出演した当時小学６年生だった植村宙さんだった。能には謡、仕舞、囃子などの要素がある。実際に演じられる能を鑑賞しながら、植村さんほかの出演者の言葉で、能とはどんなものか、能の魅力は何かを聞く。

２０１６年に名古屋市が主要８都市に住む人を対象に、都市の魅力やイメージに関するアンケートを行ったところ、名古屋はダントツの最下位という結果になった。名古屋に住む我々自身が名古屋の魅力を知ろうと、名古屋の象徴的な場所「名古屋城」に焦点を当て、その歴史や魅力に迫る。案内するのは、架空の金の鯱ホコキャラクター「シャチ丸」と「シャチ子」。築城の大工事、清州から町ごと引っ越した「清州越し」、当時の名残が残る「四間道」、さらに明治から昭和にかけての歴史をたどる。名古屋城観光ガイドボランティアや、河村名古屋市長にもインタビュー。また、「名古屋城」にまつわるエピソードをラジオドラマで再現する。◆ＺＩＰ－ＦＭ　ＳＡＴＵＲＤＡＹ　ＮＩＧＨＴ　ＳＰＥＣＩＡＬ