オミクロン株による第六波の感染拡大が心配されるなど、新型コロナの終わりが見えない闘いが続く中、同じ感染症でかつて差別・偏見に苦しんだ元ハンセン病患者たちが警鐘を鳴らす。東京・多摩全生園と岡山・長島愛生園にスポットを当て、コロナ禍でも療養所を開放し、悲惨な歴史を訴え続ける８７歳の男性と、差別・偏見にさらされた半生を詩や日記にしたため続けてきた８７歳の女性の心中に迫る。

毎年８月９日の祈りの日は、長崎市の爆心地公園の周辺を中心に平和式典の模様、被爆体験者、この日この地に訪れる方へのインタビューを中心に放送しているが、被爆７６年となった今年は、佐賀県伊万里市からの中継をメインに放送する。佐賀県伊万里市にある伊万里実業高校商業キャンパス（旧・伊万里商業）には、学徒動員先の長崎で被爆した生徒１３名の名前が刻まれた慰霊碑がある。毎年８月９日には、長崎原爆で犠牲になった１３名を追悼し、学校主催で「長崎原爆慰霊祭」が執り行われている。「長崎原爆慰霊祭」について戦争当時を知る人にも話を聞きながら、７６年前に思いを馳せ、戦争と平和について考える。また、ＮＢＣのスタジオ、長崎市の爆心地公園周辺、長崎市主催の平和記念式典の生中継など各地を結ぶ。

名古屋で活動するピン芸人・酒井直斗が、ゲストとのトークやバズっている音楽を紹介するほか、東海三県を取材して地元の魅力を再発見する生放送のワイド番組。◆今回のゲストは、酒井と親交がありＳＤＧｓの書籍も出版している、芸人・たかまつなな。彼女は、企業への講演会やＳＮＳなどで積極的にＳＤＧｓの必要性を訴えている。たかまつから「貧しい人を救うには？」という質問に、酒井が「資金援助や寄付をする。」と答えると「もちろんそれも良いが、ＳＤＧｓのサステナブルな観点から考えると持続可能な行動とは言えない。」との反応が返ってきた。では、どうすれば良いのか。解答は番組で紹介していく。何気ない日常を守るために、ＳＤＧｓの目標を意識することの大切さを訴える。

福岡市早良区の二世帯住宅に暮らす高取家は、パパとママ、娘と息子、じいじ、ばあばの６人家族。ごく普通に暮らしている。普通の中にある普通の幸せがどれほど大事なものなのか。大切な家族とともに少しドキドキ、そして思わず笑顔がこぼれるほのぼの系ドラマを博多弁で繰り広げる。声を担当するのは全員ＲＫＢアナウンサー。（２０１６年４月放送開始）◆「ひとりひとりが輝く、ひとりもおいてきぼりにしない」そんな世界を目指すＳＤＧｓを分かりやすく楽しく伝えるシリーズ、全２０回を公開。第１週「ＳＤＧｓってなあに」、第２週「自分らしくでいいじゃない」、第３週「青い地球を守ろう」、第４週「高取家もやってみたＳＤＧｓ」。

専門家や自治体への取材をもとに「南海トラフ巨大地震から１か月後の世界」をフィクションとして描き、そこから見えてきたいくつもの「想定外」を知ることで、命を守るためにどうすべきか紐解いていく番組。◆１つ目の想定外は「耐震化と空き家」。大津波が襲う愛媛県南部は過疎化が進み、耐震化していない民家や空き家が多く残されている。取材を進めると、人が生き埋めになるだけではなく、倒壊した家屋が道をふさいで津波の避難経路を妨げる可能性が高いことが分かってきた。もし耐震化を１００％にすると、県内の死者数は半減できるという。そしてもう１つの想定外は「ゼロ分の津波」。津波まで３時間以上余裕があるとされている瀬戸内海側の町だが、揺れと同時に海の水が住宅街を飲み込む可能性があるという。これは堤防決壊と地盤沈下により発生するもので、太平洋から北上してくる津波とは全く別の津波。この「ゼロ分の津波」のことを知っている市民は０人だった。最後に取り上げるのは、地域一丸となって防災に取り組む小さな町の活動。愛南町福浦地区は人口５００人のうち半数が高齢者という地区で、南海トラフ巨大地震による１０ｍを超える津波で町は水没するとされている。そこでは地区全員の命を救うという使命感のもと、日常的に見回りや緊急時の避難訓練を独自で実施している主婦たちの姿がみられた。その活動には、私たちが「想定外」を「想定内」に変えるためのヒントがあった。

宮崎県美郷町、ここにはかつて百済の王族が隠れ住んでいたという伝説が残る村・南郷が存在した。百済王一家の伝説は今なお語り継がれ、村に謎とロマンを残している。美郷町が主催する「みさと文学賞」では、百済王伝説を背景とした新たな神話を募集。第２回のＭＲＴ宮崎放送賞受賞作品をラジオドラマ化した。◆時化で大揺れする船、戦を逃れ命がけで海を渡ってくる百済の民たちのなかに１４歳の少女・ヘビョンの姿があった。ヘビョンと仲間たちはやがて日向の国にたどり着く。兵団を率いる団長に呼び出されたヘビョンは、宮廷では厨房係を任せられていたことから、落ち延びた百済の民の食事係を命じられる。百済の言葉を理解する土地の翁に教えを請い、苦労しながらも成長していくヘビョン。そんな中、百済王と、反目する土地の民の宴が催されることになる。ヘビョンは、その宴の料理を任されることになった。

「長崎県をビブリオバトルの強豪県に」を合言葉に、本の紹介コミュニケーションゲーム・ビブリオバトルを取り上げる「ラジオＤＥビブリオバトル」の特別番組。◆コロナ禍で２０２０年度の高校生の全国大会が中止になったことから、番組で代わりに何かできないかと考え、高校生のビブリオバトルオンライン大会を開催した。九州各県代表、昨年の全国大会優勝者、昨年の大阪大会優勝者の全部で１０名をＺｏｏｍでつなぎ、ＹｏｕＴｕｂｅでも生配信を行った模様を送る。

「地域密着」×「情報」×「稼働力」をコンセプトに、地元の人・もの・スポット・イベントを中心に「アンテナを張ってピピピ」と情報を発信するワイド番組。◆２０２１年７月に奄美大島・徳之島が世界自然遺産に登録されたことを記念して、登録までのあゆみや自然保護活動、観光などについて関係者へのインタビューを含めて送る。また、メッセージテーマは「残したい鹿児島の風景」。未来に受け継いでいきたい場所やもの、人などリスナーからの投稿を紹介するほか、希少動物の鳴き声で島の自然を感じてもらえる演出も。